長崎歴史文化博物館の特集展示「長崎の南蘋派」について
長崎歴史文化博物館は、2024年7月24日から9月16日まで、特集展示「長崎の南蘋派」を開催します。この展示では、清朝の画家沈南蘋がもたらした影響を受けた日本の画家たちの作品を紹介し、その画風や影響力を深く掘り下げていきます。
沈南蘋は享保16年(1731)に長崎に渡り、鮮やかな色彩と緻密な写実描写で瞬く間に多くの人々を魅了しました。特に、彼の影響を受けた熊斐は、沈南蘋から直接画法を学び、その後多くの門弟を育てました。熊斐の存在は、南蘋派の日本全国への広がりにおいて重要な役割を果たしました。
この特集展示では、熊斐だけでなく、長崎出身の他の南蘋派の画人、鶴亭や岩井江雲、松林山人、大友月湖、熊斐文、江越繡浦、真村蘆江のような名だたる作品も並ぶ予定です。展示予定の作品は、沈南蘋作の「双鶴図」や真村蘆江の「黄蜀葵小禽図」、鶴亭の「華鳥画」など、計24点にのぼります。これらの作品を通じて、南蘋派絵画のルーツやその魅力を探ることができる機会となります。
展示会の期間中、特定の日は休館となる通知もされていますので、訪問計画の際には事前にご確認ください。展示室は2階の常設展示室内に設けられ、開館時間は8:30から19:00(最終入館は18:30)です。観覧料金は大人630円、小中高生310円で、県内の小中学生や長崎れきぶん友の会、キャンパスメンバーズは無料で入場できます。
長崎歴史文化博物館は、江戸時代の長崎奉行所を復元し、海外交流史をテーマにした展示が充実している場所です。博物館内には、歴史を楽しみながら学べるコーナーや多彩な企画展も用意されています。長崎の豊かな文化遺産に触れる絶好の機会をお見逃しなく!
お問い合わせは、095-818-8366まで。また、詳細な情報は公式ウェブサイト(http://www.nmhc.jp/)でも確認できます。