名古屋で特別企画展「大麻博物館 in 名古屋」が開催
最近、世界中で大麻に対する見直しが広がっており、医療用大麻や産業用ヘンプの合法化が進んでいます。この流れは「グリーンラッシュ」とも呼ばれ、多くの国で新たな農作物として注目が集まっています。日本では特に、向精神作用のないCBDに対する関心が高まっており、美容や健康の分野でも実用化が進んでいます。
多くの日本人にとって大麻は、古くから親しんできた文化的な作物であり、生活の一部でした。しかし、時代の変化とともに大麻を栽培する農家は減少の一途を辿り、1954年に37,000軒あった農家は現在、わずか30軒程度にまで減ってしまいました。これにより、日本の大麻文化は今、存続の危機に直面しています。
大麻と愛知の関係
愛知県に目を向けると、繊維素材の一つとして三河木綿が有名ですが、大麻もまたこの地域の歴史に密接に結びついています。明治時代、蒲郡市や幡豆町では麻糸や麻縄の生産が盛況で、田原市の無形民俗文化財に指定された「田原凧」には現在でも大麻の糸が使用されています。
化学繊維や安価な綿が普及する以前は、衣料品は様々な植物から作られており、その中でも大麻が一般的でした。柳田國男の著作に見られるように、かつては大麻を育てて糸にすることが日常の光景であり、多くの歌にもその存在が歌われていました。
特別企画展の内容
「大麻博物館 in 名古屋」では、大麻を「農業」「衣服」「伝統文化」「食」「神道」「漢方薬・民間薬」「麻の葉模様」など、11のテーマに分けて資料や実物を展示します。また、特別に制作された映像「麻づくりの民族」(栃木県立博物館制作・昭和63年)も上映され、大麻の農業の未来について考えるきっかけとなるでしょう。
さらに、様々なワークショップや講演も予定されており、参加者が直接体験できる場も設けられています。展示スペースの横では、注目のCBD商品の販売が行われ、その効果を試すことができます。これらの取り組みにより、古くて新しい「大麻という農作物」の再評価を目指しています。
会期・会場・入場料
- - 会期: 2020年3月6日(金)〜4月12日(日)
- - 会場: 名古屋市中区栄3-5-12 栄地下街南一番街
- - 入場料: 無料
- - 定休日: なし
- - 営業時間: 10:00〜20:00
この特別企画展は、大麻文化とその可能性を再考する貴重な機会です。興味のある方はぜひお立ち寄りください。
会社情報
この展示は、メイヂ食品株式会社が主催しています。会社の所在地は名古屋市中村区名駅南1-2-2、納屋橋ビル101号です。
代表取締役は高野泰年氏で、詳細は
公式ホームページで確認できます。
問い合わせは、メール(
[email protected])または電話(080-4539-9840)で可能です。