Dialog Semiconductorが新しいモータードライブIC「SLG47105」を発表
2020年6月10日、英国ロンドンより、Dialog Semiconductor plcがその最新の商品、モータードライブ用の高電圧コンフィギュラブルIC「SLG47105」を発表しました。この製品は、広く使われているDialogのGreenPAK™ファミリーに加わる新たな一品であり、特にコンシューマ向けおよび産業用モーターアプリケーションに最適です。
製品の特徴と機能
SLG47105は、コンパクトな2 x 3 mm QFNパッケージに収容されながら、コンフィギュラブルなデジタルとアナログ機能を持ち合わせています。この新たなデバイスは、2つのブラシ付きDCモーター、1つのステッパモーター、及び最大1.5Aの出力を必要とするソレノイドやその他の負荷を駆動する能力があります。また、最大13.2Vの動作電圧が可能です。
ユーザーは過熱保護や低電圧保護、過電流保護などの標準機能に加えて、システムに特化した独自のモーター制御機能を開発できるため、信頼性の向上に寄与します。新しいSLG47105は、低消費電力を特徴としており、スタンバイモードでの消費電流は僅か70nAという驚異的な数字を実現しています。これにより長時間のバッテリー寿命が保証され、コストパフォーマンスにも優れたソリューションとなっています。
マーケットにおける影響
Dialogのコンフィギュラブルミックスドシグナル事業部のバイスプレジデント、John McDonald氏は「GreenPAKに高電圧機能が追加されたことで、モーター分野で大きな機会が生まれる」と述べています。既に50億個以上の出荷実績を誇るGreenPAK製品は、今後、産業用からスマートホームに至るまで幅広い分野での採用が加速することが期待されています。
GreenPAK Designerソフトウェアのアップデート
新しいSLG47105の発表と同時に、DialogはGreenPAK Designerソフトウェアのアップデートも行いました。このアップデートにより、デバイスの設計・シミュレーション機能がさらに強化され、開発プロセスが省力化されます。これにより、エンジニアは複雑なデバイスを扱う際に必要な時間を短縮できます。
サンプル出荷と今後の展望
SLG47105は現在、サンプル出荷中であり、2020年下半期には生産段階に入る予定です。また、ブラシ付きモーターとステッパモーターの評価用ボードもGreenPAKオンラインストアで入手可能です。さらなる詳細は、Dialogの公式ウェブサイトで確認できます。これにより、ユーザーは新しい技術を早期に取り入れることができるでしょう。
まとめ
Dialog Semiconductorの新しいモータードライブIC「SLG47105」は、様々なアプリケーションに応じた機能を備えた圧倒的な効率性を持ち、今後の市場に多大な影響を与えることが予想されます。テクノロジーの進化に伴う新しいビジネスチャンスに注目が集まるなか、Dialogはまた一歩先を行く存在であり続けることでしょう。
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