障がい者アート×京都大学
2024-12-25 13:32:46

京都芸術大学による障がい者アート活用新プロジェクトの展開

建築現場に新たな息吹を吹き込むプロジェクトが始動



京都芸術大学が主体となり、障がい者アートを活用して建築現場の仮囲いをデザインする斬新なプロジェクトがスタートしました。この試みは、地域社会の景観を美化し、建築現場を「街の人気者」へと変えることを目指しています。関わるのは、京都芸術大学の学生たちと、重症心身障がい者が表現するアート作品を提供するノーサイドSTUDIOです。彼らのアートは、建築現場の単調で無機質なイメージをあらゆる色と形で彩り、新しい視点を提供します。

プロジェクトの目的



近年、建築現場はその騒音や安全面から「街の迷惑者」としての印象が強い傾向にあります。しかし、このプロジェクトはその概念を覆し、仮囲いを「街に楽しさと豊かさをもたらすメディア」として再定義することを目指しています。また、課題解決を通じて「産学福連携」の新たな価値観を創出することも重要な目的です。プロジェクトに取り組むことで、学生たちは実践的な学びを得ると同時に、地域社会に貢献することが期待されます。

プロジェクトの進行



このプロジェクトは、京都芸術大学のキャラクターデザイン学科の授業の一環として行われています。3年生を対象にしたこのプログラムでは、以下のスケジュールが組まれています。
  • - 12月20日: プロジェクト導入。障がい者アーティストとのオンライン交流が行われ、課題の説明がなされます。
  • - 1月10日: リサーチとアイデア出し。課題を掘り下げるためのディスカッションが行われます。
  • - 1月17日: 制作活動。学生はグループごとに課題制作に取り組み、中間発表を行います。
  • - 1月24日: 完成した作品の発表会が行われ、障がい者アーティストも参加します。
  • - 3月: 完成した仮囲いの現地お披露目が行われます。

このようにして、プロジェクトは着実に進行中です。この授業によって生まれる作品は、建築現場を色鮮やかに彩り、地域コミュニティに新しい活力をもたらすことが期待されています。

プロジェクト関係者の思い



このプロジェクトの背後には、稲継工務店の山中氏が推進する「人々の生活を豊かにする可能性」を追求する姿勢があります。建築業界が持つ社会的責任の重要性を認識し、周辺環境の改善を図る意義を感じていると語ります。また、ノーサイドSTUDIOの高木代表は、障がい者アートの可能性を広げるこのプロジェクトに、さらなる喜びを見出している様子です。

一方、andnaの野村代表は、重症心身障害者が社会から孤立しないようにするため、彼らのアートが社会とのつながりを生む重要な手段になると考えています。このプロジェクトを通じて、障がい者と市民が共に楽しめる空間が創出され、社会課題の解決に向けた一歩を踏み出す機会となることを願っています。

今後の進展がますます楽しみになるこのプロジェクト。学生たちがどのように仮囲いをデザインし、新しい価値を創出するのか、現地での完成披露が待ち遠しい限りです。


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会社情報

会社名
非営利型株式会社andna
住所
大阪府枚方市
電話番号

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