曲がる太陽電池登場
2025-09-16 16:53:54

世界最薄のフレキシブル太陽電池、光翼イノベーションの挑戦

曲がる太陽電池の革新



最近、フレキシブルなペロブスカイト太陽電池(PSC)を開発したスタートアップ、光翼イノベーション(Bilight Innovation)が注目を集めています。同社は厚さわずか0.1ミリという、世界で最も薄い太陽電池を実現しました。エンジェルラウンドで資金調達を完了し、多くの企業が出資に名を連ねています。その中には、高性能電子部品や環境材料関連の企業、ソマール株式会社も含まれています。

使い道の広がるフレキシブル太陽電池



光翼イノベーションは、このフレキシブルPSCの開発を進めており、太陽光発電の効率や汎用性、アクセスの良さを向上させることを目指しています。同社が開発した超薄型で軽量のPSCは、曲面やウェアラブルデバイス、さらには航空宇宙における利用が期待されています。従来の結晶シリコン太陽電池と比較し、光電変換効率が改善され、低照度下でも優れた性能を発揮することが見込まれています。

技術的優位性と国際展開



CEOの蕭仲欽(シャオ・ジョンチン)博士が率いる光翼イノベーションは、ディスプレイ技術やフレキシブル材料、ペロブスカイト技術に関して300件以上の特許を持ち、技術的な優位性を確立しています。さらに、同社はIoTデバイスや携帯型充電器、建材一体型太陽電池(BIPV)といった市場への進出を図っています。また、フレキシブルな太陽電池は、電子機器に安定的な電力供給を行うほか、建物自体によるエネルギー生成にも寄与できます。

エネルギーの公平性に向けて



光翼イノベーションは「エネルギーの公平性」という理念を持ち、より多くの人々が手頃でクリーンなエネルギーを利用できる環境の実現を目指しています。フレキシブルPSC技術は、地域や個人によって再生可能エネルギーの導入を容易にし、公平で持続可能なエネルギー社会の実現に貢献します。

グローバル展開と今後の方針



同社は、米国やドイツ、日本、韓国、インドなどでの事業展開を進めており、電子ペーパー関連企業や蓄電システム業者との戦略的提携も行っています。「Better Energy, Better Life(より良いエネルギー、より良い生活)」という企業理念の下、光翼イノベーションは生産規模の拡大や、利用範囲の広がりを見越し、太陽光発電をモバイルかつユビキタスな電源として変革する努力を続けています。グローバルなエネルギー転換を支援する同社の動向から目が離せません。


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