スマートヘルメットCrossWareがもたらす新たな現場の未来
株式会社Borderlessが開発したスマートヘルメットシステム、CrossWareの実証実験がいよいよ始まります。2020年から開発に着手したこのシステムは、建設業界のデジタルトランスフォーメーション(DX)を加速させることを目的としており、業界内での安全性の向上と業務効率の改善を図ります。
現在、日本国内ではおよそ1400万人が安全ヘルメットを装着して作業に従事していますが、デジタルツールの導入は遅れています。CrossWareは、この変革を実現するために、デバイスとクラウドサービスを駆使して、新たな基本を築きます。特に、遠隔臨場の効率を向上させるツールとして設計されており、国土交通省が定めた基準にも適合します。
ヘルメットの革新技術
CrossWareの最も大きな特徴は、ヘルメット自体がネットワークに接続される点です。撮影される映像は即座にクラウドへアップロードされ、リアルタイムで現場の状況を確認できる仕組みが整っています。また、ヘッドアップディスプレイや各種センサー、GPS、スピーカーマイクユニットを搭載し、現場のデータを多角的に収集します。
このスマートヘルメットにより得られるデータは非常に多岐にわたります。動画や音声、位置情報、温度、高度といった様々な情報を収集し、クラウド上で統合管理することで、作業のトレーサビリティを確保します。これにより、安全性の向上だけでなく、業務の効率化にも寄与します。
軽量化と使いやすさ
CrossWareは、モジュールの重量が250gに満たず、軽量設計が施されています。このため、作業者は頭部への負担を感じることなく、両手を使って作業に集中することができます。また、先進的なリチウムセラミックバッテリーを搭載し、万が一の不測の事態にも対応できる安全設計となっています。操作は静電容量式のタッチパネルで行い、シンプルかつ直感的な操縦が可能です。
参加企業の募集
現在、実証実験に参加を希望するゼネコンや工事会社、さらには共同でサービス開発を行えるパートナー企業を募集中です。これを通じて、CrossWareの品質を向上させ、現場のニーズにより応える製品づくりを目指しています。
興味を持たれた企業様は、以下の連絡先までご連絡ください。実証実験への参加について詳しい説明を行います。
CrossWareによる現場のデジタル化は、物理的な距離や時間を超えてデータを管理し、現場のインテリジェンスを集約することが可能です。これにより、従事する人々のワークスタイルを一新し、安全性と効率性を両立させることを目指しています。今後の展開にご期待ください。