ミュンヘン再保険社の生命再保険部門に田中氏が就任

ミュンヘン再保険社における新たな舵取り

2023年、ミュンヘン再保険会社の日本支店に新たな風が吹き込まれました。田中光洋氏が、生命再保険部門の代表者に就任しました。これにより、日本市場において同社のサービスにさらなる進化が期待されています。

田中氏は、東京を拠点にこの新しい職務に取り組むことになります。彼は、ミュンヘン再保険のアジア地域におけるCEOであるデービッド・ヒュースの直属の部下として、生命再保険部門の強化に努めます。田中氏は、ミュンヘン再保険に入社する前に、Pacific Life Reで約10年間の豊富な経験を持ち、最近ではシンガポールを拠点にアジアにおけるオルタナティブ再保険ソリューション事業をリードしていました。

過去の実績と広範なキャリア

彼のキャリアは、マニュライフ生命やスイス再保険において日本、英国、米国と幅広い地域でのビジネス経験に裏打ちされています。田中氏自身は、日本アクチュアリー会の正会員としての資格も有しており、学問的な基盤も持ち合わせています。慶應義塾大学経済学部を卒業した彼は、専門知識を駆使して業界内での存在感を増してきました。

新たな使命

田中氏の就任について、デービッド・ヒュースは、「田中光洋氏がMunich Reに加わることを心から嬉しく思っています。彼の豊富な再保険の経験が、当社日本支店の生命再保険事業を新たなステージへと導くことでしょう。」と語っています。また、彼は「日本市場の知見を活かし、顧客重視かつテクノロジーを駆使したサービスを提供していく」と意気込みを示しました。

以前の代表者である飯島博幸氏から引き継ぎの形で職務を開始する田中氏は、飯島氏が2021年4月1日より副代表者としての職務を全うすることも伝えられています。

ミュンヘン再保険の全体像

ミュンヘン再保険は、全世界における再保険、元受保険、保険関連リスクソリューションのプロバイダーであり、1880年の創業以来、多様な保険業務を展開しています。その活動範囲は幅広く、特にサンフランシスコ地震や太平洋での巨大台風など、様々な自然災害への対応も行っています。

ミュンヘン再保険は、近年の非日常的なリスク、例えばロケット打ち上げや再生可能エネルギー、サイバー攻撃、パンデミックに関しても確かな保障を提供するとともに、業界のデジタルトランスフォーメーションを推進しています。これは、リスク評価能力やサービスの範囲を拡大することによって実現されています。