2024年9月の消費意欲に関する調査結果
株式会社博報堂のシンクタンク、博報堂生活総合研究所が発表した最新の「消費予報」によると、2024年9月の消費意欲指数は45.8点となり、前月比で1.5ポイント、前年比で1.4ポイントの減少を示しました。このデータは、20歳から69歳までの男女1,500名を対象に行われた調査に基づいています。
消費意欲の低下要因
世間の消費意欲変化
毎年9月は、夏の休暇や帰省の影響が後退し、消費意欲が下がる傾向があります。今年もその例に漏れず、ポジティブな意見は少なく、ネガティブな意見が目立つ傾向にあります。調査結果を見ると、ポジティブな回答の数は前年の同月から減少し、特に旅行や買い物の意欲低下が顕著になっています。
経済的懸念
また、物価の上昇や円安に対する懸念も再燃しており、特に「欲しいものがない」「すでに買った」という消費者の声が増加しています。これは、消費者が過去の支出に対する反動で節約を意識するようになったことから来ていると考えられます。
消費意向における具体的な動き
旅行やレジャーの冷え込み
今月の調査では、「特に買いたい物や利用したいサービスがある」という人の割合が23.2%と、前月から4.9ポイント減少しました。特に、旅行や飲料、レジャーといったカテゴリーで消費意向が大きく減少していることが目立ちました。
幅広いカテゴリーへの影響
また、外食や食品、ファッション、理美容、家電などの多くのカテゴリでも消費意向が低下し、明らかに消費活動が減少していることが示されています。この結果から、夏休みや帰省シーズンが終わり、家庭の支出がまずは抑えられていることが伺えます。
消費者の心情と今後の予測
消費者の意識調査では、物価高の影響や経済状況に対する不安から、9月は例年同様に控えめな消費動向が続く見込みです。今年は特に、節約意識が高まっていることが、消費者の支出に影響を与えているでしょう。
この月の調査結果は、2024年以降の消費動向を反映する重要な指標となります。引き続き、消費意欲の推移を注視する必要があります。詳しい調査レポートは博報堂のニュースリリースページからご覧いただけます。