令和6年能登半島地震支援、数学検定協会が義援金と問題集を寄贈

令和6年能登半島地震支援の取り組み

2024年1月に発生した令和6年能登半島地震において、多くの尊い命が失われ、地域社会に深刻な被害がもたらされました。これに対し、公益財団法人日本数学検定協会は、復興支援に向けた活動を展開しました。9月17日、同協会の理事長高田忍氏とともに、石川県庁を訪れ、300,000円の義援金と「実用数学技能検定過去問題集」を600冊寄贈しました。

寄贈の背景

この寄贈は、地震による影響を受けた地域の学びの場を支援し、児童や生徒の学習意欲を維持することを目的としています。日本数学検定協会は、被災地の子どもたちが高い志を持ち続けられるようにとの思いを込めています。

義援金の寄付は、災害後の早急な支援が重要であることを反映し、同協会の行動指針「私たちは、寄り添います。」のもとに行われました。この支援は被災者とのより良い関係を構築し、地域社会の復興に寄与する意義を持っています。

数検の歴史と特徴

数検は、実用数学技能検定として1992年に始まり、全国の学校や教育機関で広く導入されています。受験者数は年々増加し、現在では年間30万人を超える受験者がこの試験に挑んでいます。一般的に1級から5級までが「数学検定」とされ、6級から11級が「算数検定」として分類されます。数検は硬直的な評価だけではなく、論理的思考力を測る記述式の試験です。

近年、国内外問わず多くの学校で実施され、特にフィリピンやカンボジアなどへも展開しています。そのため、実績のある資格としての位置づけもされています。

数研の未来に向けた展望

日本数学検定協会では、今後も義援金寄付や問題集の配布を通じて被災地の復興活動に寄与することを宣言しています。社会への還元と人とのつながりを重視しながら、大きなネットワークの形成に努めていく所存です。この取り組みは、教育の場が地域にとってどれほど重要であるかを認識させるものでもあります。

また、同協会は「ビジネス数学検定」や「データサイエンス数学ストラテジスト」といった新たな取り組みも推進しています。これらは、実社会において必要とされる実用的な数学力を評価するための施策であり、ビジネスシーンでも積極的に活用されています。