リアルハプティクスの革新
2017-08-21 16:43:07

リアルハプティクス技術の産業化へ向けて資金調達を実施したモーションリブ株式会社の新展開

リアルハプティクス技術の産業化を目指すモーションリブ株式会社の取り組み



モーションリブ株式会社が、慶應義塾大学のハプティクス研究センターで開発された「リアルハプティクス」技術を基にしたベンチャー企業として、資金調達を実施しました。この技術は、機械が人間の触覚を模倣し、力加減を自在にコントロールする能力を持たせることを目的としています。

ハプティクス技術の重要性


日常生活において、私たちはものを触れる際に無意識に力加減を行っています。この感覚を「力触覚」と呼び、物理的な作業において不可欠な能力です。モーションリブ株式会社は、機械にこの力触覚を実装することで、人間との協働をよりスムーズにすることを目指しています。

超成熟社会と人手不足の課題


日本は超成熟社会に突入し、高齢化と人口減少が進行しています。このため、労働力不足が深刻な問題となっています。モーションリブが注目される理由は、この人手不足を解消する手段として、リアルハプティクス技術が期待されているからです。この技術が実現すれば、機械が人間のような繊細な力加減で作業を行えるようになり、様々な業界で労働力不足を補う役割を果たすことができます。

ABC-COREの展開


同社は、リアルハプティクス技術を実現するためのキーデバイス「ABC-CORE」を開発しています。このデバイスにより、力触覚技術を機械に容易に実装できるようになります。モーションリブ株式会社は、年内にはこのABC-COREを製造・販売する体制を整える予定です。このデバイスは、ハプティクス協議会に参加している企業に提供され、実用化に向けた共同研究開発が進められています。

ハプティクス研究センターでは、すでに10社以上と共同研究を行っており、早ければ今年度中にも数社での実用化が見込まれています。関連するロボット市場は今後も拡大し、2035年には35兆円に達するとも予測されています。

企業情報と今後の展望


モーションリブ株式会社は、神奈川県川崎市に本社を構える2016年設立の企業です。リアルハプティクスに関するソリューションやライセンス事業を展開し、技術の社会実装を推進することを目指しています。今後、ABC-COREの提供に加え、設計開発コンサルティングなども行う予定です。

このように、モーションリブ株式会社とそのテクノロジーは、未来の社会において欠かせないものとなるでしょう。コミュニケーションロボットや自動運転車、介護ロボットなど、さまざまな分野での活躍が期待されており、今後の展開が非常に楽しみです。

会社情報

会社名
モーションリブ株式会社
住所
神奈川県川崎市幸区新川崎7−1
電話番号
044-580-1564

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