HPE、2025年度第4四半期決算を発表
ヒューレット・パッカード エンタープライズ(HPE)が2025年度第4四半期の業績を発表しました。この四半期での業績は非常に好調で、同社の戦略的優先事項を加速させる上での土台を築いたことが強調されました。
HPEの社長兼CEOであるアントニオ・ネリは「当社は、収益性を伴う成長と規律ある業務遂行により好調な第4四半期を経て、変革の一年を締めくくりました」と述べています。また、今年度の重要な出来事として、Juniper Networksの買収完了やAI、クラウド事業の拡大について触れました。これにより、HPEは今後の2026年度に向けてしっかりとした勢いを得たと強調しています。
一方、HPEのEVP兼CFOであるマリー・マイヤーズは、業績について以下のように述べました。「第4四半期も規律ある業務の遂行を続け、過去最高の売上総利益を記録し、堅調な非GAAPベースの営業利益を実現しました。また、予想を上回るフリーキャッシュフローの創出もできました。」
続いて、2025年度第4四半期の業績の詳細を見ていきましょう。売上高は97億ドルで、前年同期比および為替調整後で14%の増加を記録しました。また、Annualized Revenue Run-Rate(ARR)は32億ドルで、前年同期比63%増とのことです。
GAAP(米国会計基準)ベースの売上総利益率は33.5%で、前年同期比で270ベーシスポイントの増加となり、前四半期比でも430ベーシスポイント上昇しました。非GAAPベースでは36.4%で、こちらも前年同期比550ベーシスポイントの増加となっています。
潜在株式調整後の1株当たり当期純利益(EPS)は、GAAPベースで0.11ドルと前年同期比で0.88ドル減少しましたが、非GAAPベースでは0.62ドルとなり、前年同期比で0.04ドルの増加で予想範囲を上回る結果を出しました。
営業活動によるキャッシュフローは24億6,500万ドル、前年同期比で4億3,500万ドルの増加を達成しました。さらに、フリーキャッシュフロー(FCF)は19億2,000万ドルで前年同期比4億2,000万ドルの増加となりました。
このように、HPEは株主への資本還元政策も実施し、配当金および自己株式の取得を通じて2億7,100万ドルを還元しました。
HPEの今後の展望について、アントニオ・ネリは「各業界のお客様に対し、運用効率を最適化しデータから価値を導き出す支援を引き続き行います」と述べています。さらに、今年度の成長を支えるため、引き続きイノベーションに注力し、業務の効率化とコスト管理を行っていく方針です。
このように、HPEの2025年度第4四半期の結果は、多様な成長戦略とともに、今後の展開に期待が寄せられる内容となっています。詳しくは、
HPEのプレスリリースをご覧ください。