300人の小学生による巨大絵画展示
東京都中央区の任意団体『東京都中央区文化プログラム応援委員会』は、昨年10月に景観を美化し、文化の発展を促進するために、特別なワークショップを実施しました。このワークショップには、実に300人の小学生が参加し、30メートルもの長さを持つ和紙に自身の思いを込めて絵を描きました。これらの作品が、築地本願寺の正門と西門の間の外堀に展示されています。
友情をテーマにした作品
今回の絵画展示のテーマは『世界はみな友だち』です。このテーマは、2020年に開催された東京オリンピック・パラリンピックの理念を受け継いでいます。ワークショップは、松井守男氏という国際的に活躍する画家が講師として指導にあたり、子どもたちに「世界が繋がるこの日のためにまだ見ぬ友だちを描こう」と呼びかけました。参加者の中には、インドの子どもたちも多く含まれており、国際交流の一環としても非常に意義深いイベントとなりました。
新しい技術の導入
展示されている作品は、風雨に耐える新しい和紙『三彩紙』を使用しており、この紙は草木染を用いた超微粒子顔料(染彩)を使用して、雨にも負けず鮮やかに色彩を保つことができます。この画材を利用することで、屋外での展示が実現しました。
本展示は築地本願寺をスタート地点として、7月1日以降、日本橋地区や月島地区へと巡回する予定です。観覧は無料となっており、多くの方にご来場いただけることを期待しています。
特別企画の開催
今回の展示を記念して、親子向けの特別企画も用意されています。内容は重要文化財である築地本願寺の探検ツアーと、建築家・伊東忠太について学ぶお勉強会です。このお勉強会では、建築家の原田敬美さんが紙芝居形式で、わかりやすく解説します。この特別企画への参加は、小学生と保護者の方が一組となり、30組限定で行われます。参加費は500円で、事前の申し込みが必要です。
主催および後援について
本イベントは、東京都中央区『文化プログラム』応援委員会が主催し、中央区の教育委員会や文化・国際交流振興協会などが後援を行っています。また、浄土真宗本願寺派や月島地域ルネッサンス100年計画委員会などが協力しています。
展示情報
- - 展覧会名: 『世界はみな友だち』巡回展
- - 会期: 2019年5月25日(土)~7月1日(月)
- - 展示先: 築地本願寺正門と西門の間の外堀
- - 観覧料: 無料
是非この貴重な機会に、築地本願寺で制作されたユニークな作品をご覧いただき、交流の輪を広げていきましょう。