クレジットカード利用動向調査の結果
株式会社ZUUが運営する金融情報メディア『NET MONEY』が、全国のクレジットカード保有者に対し実施した調査の結果が、興味深い事実をいくつか示しています。調査は2024年6月に行われ、500名の20歳から69歳の男女を対象としています。
調査結果の概要
まず、最も多く利用されているクレジットカードは「楽天カード」で、次いで「イオンカード」や「PayPayカード」という結果になりました。楽天カードは他のカードと比べて圧倒的な支持を受けていることがわかります。
- - 第1位: 楽天カード
- - 第2位: イオンカード
- - 第3位: PayPayカード
このデータの背後には、年会費無料やポイント還元率の高さが影響していると考えられます。また、ネットショッピングがカード利用のメインとなっていることも大きな特徴です。同調査で「ネットショッピング」に利用するとの回答が最も多かったのは、実際の消費活動がオンラインへとシフトしている現状を反映しています。
カード所有枚数と選択理由
調査結果によると、ほとんどの回答者は複数枚のクレジットカードを保有しており、例えば1枚だけ所持していると答えた人は全体の33.2%に過ぎませんでした。これに対し、66.8%は2枚以上を持っていることが確認され、複数カードの使い分けが一般的になっています。
さらに、カード選択の際の重要な要因として、「年会費が無料であること」が最も挙げられており、その後に「ポイント還元率の高さ」や「利用店舗における還元率」が続きます。この傾向が、年会費無料のカードが優先される理由を明確にしています。
初めてのクレジットカードと申し込み方法
今回の調査では、初めてクレジットカードを持ったきっかけについても興味深い結果が得られました。その多くは「ネットショッピングに利用したかったから」という理由であり、いかにオンラインでの買い物が重要な位置づけになっているのかを示しています。
申し込み手段については、インターネットの公式ページでの申し込みが最も人気で、利便性が高いことがわかりました。
利用金額と利用先
利用金額に関しては、約半数の回答者が1ヶ月の合計利用金額は5万円未満であり、これが一人暮らしの生活費の多くを占める状況を反映しています。また、利用先としては、ネットショッピングが全体の1位という結果からも、消費のオンラインシフトが如実に表れています。
- ネットショッピング
- スーパー
- ショッピングモール
ポイント活用の多様性
貯まったポイントの使用方法も多様で、オンラインでの商品交換や店舗での支払いなど、それぞれが自分に合った方法で活用していることがわかります。特に、自身の消費スタイルに合わせたポイントの使い方が支持されている点が特徴です。
他の決済手段
調査では、クレジットカード以外の決済手段としてQRコード決済が主に使用されていることも確認されました。このことは、クレジットカードとの連携でポイント還元が促進されている要因とも考えられ、今後の利用状況に影響を与える可能性があります。
まとめ
この調査を通じて、私たちのカード選択や利用傾向がどのように変化しているのかを知ることができました。楽天カードが特に人気を集める要因や、年会費無料の重要性が際立つ一方で、ネットショッピングの普及がクレジットカード利用市場に与える影響も大きいことが分かります。今後も、キャッシュレス化が進展する中で、クレジットカードの利用動向に注目していきたいと思います。