広島中学生が受けた平和学習—歴史を感じ取る場としての訪問

平和学習を通じた豊かな体験

令和6年（2024年）5月30日、近畿大学附属広島中学校東広島校の3年生134名が、広島平和記念公園と広島平和記念資料館を訪問し、平和について学ぶ特別なフィールドワークを実施しました。この活動は、広島を拠点に平和文化を広めるNPO法人Peace Culture Village（PCV）が主催する平和教育プログラム「ピースパークツアー」の一環として行われました。

歴史の立ち上げと理解

このプログラムは、広島の歴史を深く理解するために設計されています。生徒たちはフィールドワークを通じて、かつての繁華街であった旧中島地区の暮らしや、当時の人々の生活背景について探求します。歴史的な場所に立つことで、教科書では学べない生の声を聞き、歴史の重みを実体験することができます。

フィールドワークの構成

当日は4クラスを2つのグループに分け、PCVのガイドと共に活動を進めました。最初は生徒代表による開会挨拶から始まり、広島平和記念公園でのフィールドワークの後、広島平和記念資料館を見学。ここでは、資料館に展示された数々の証言や資料を通じて、戦争の影響と平和の重要性についての理解を深めました。

主体的な学びを促すグループワーク

平和学習は、単に歴史を知るだけではなく、学んだ内容を自らの言葉で表現するグループワークでも続きます。この授業では、戦争や平和についての主体的な考慮が求められます。「平和を維持するために自分たちができることは何か？」というテーマを中心に、生徒たちは活発な議論を交わします。知識を深めるだけでなく、思考を活性化させ、自分たちがこの社会の一員として果たすべき役割を見出す過程が求められます。