トランスコスモスがベトナム中部に新拠点を設立
トランスコスモスの100%子会社であるトランスコスモステクノロジーベトナムが、ベトナム中部のフエ市に新たな拠点を設立した。この新拠点は、アジャイル開発サービスの需要が増加する中での業務拡大を目的としたもので、2023年2月13日に正式に機能を開始した。
トランスコスモステクノロジーベトナムの沿革
トランスコスモステクノロジーベトナムは、2014年に株式会社テクノロジックアートとの合弁会社として設立された。その後、2017年には完全子会社となり、日本やASEAN地域向けにソリューション開発サービスを提供している。この企業では、世界的に人気のあるCMSであるDrupalやAcquiaに精通したエンジニアを多く抱え、プロジェクトマネージメントの専門家であるPMP資格保持者も多数在籍。さらに、AWSパートナー認定を受けており、サーバレスアプリケーションの開発にも対応している。
フエ市の魅力とは
新たな拠点を設けるフエ市は、かつてグエン朝の王都であり、歴史的にも重要な都市である。ここにはフエ大学を含む多くの大学が存在し、2030年までに国家レベルの大学に格上げされる計画がある。現在、フエ大学には約6万人の学生が在籍しており、豊富な人材が育成されている。人口は116万人を超え、2025年からは中央直轄都市に昇格予定だ。
このような環境は、開発エンジニアや日本語に堪能なブリッジ人材を確保する上で非常に理想的な条件を整えている。トランスコスモスは、こうした地元のリソースを生かして、持続的な成長を目指す。
フエセンターの概要
新しく設立されたフエセンターでは、コールセンター業務やBPO業務のシステム開発が行われる。サポートする言語には日本語、英語、そしてベトナム語が含ま れており、国際的な業務展開を加速させるための基盤を整える役割も果たすことになる。
まとめ
トランスコスモスは、ビジネスプロセスの最適化と売上拡大を支援するべく、アジア全域でのオペレーショナル・エクセレンスを追求している。新たに開設されたフエの拠点は、トランスコスモスグループが提供するアウトソーシングサービスの一環として、お客様企業に最適なワンストップサービスを提供することを目指している。この新たなチャプターが、企業の成長のみならず地域経済の発展にも寄与することが期待される。
トランスコスモスは、デジタル技術を駆使しながら、変化し続ける事業環境に適応し「Global Digital Transformation Partner」を目指している。今後の展開に注目が集まる。