2026年卒業予定学生の就職活動、AIサービス活用の実態とは
2024年7月1日から7月21日の期間に行われた「2026年卒ブンナビ学生調査」の結果が、株式会社文化放送キャリアパートナーズによって発表されました。この調査は、2026年春に卒業を予定している大学生および大学院生を対象にし、120件の有効回答を得たものです。
調査結果の概要
友人との就職活動
調査からは、就活イベントにおいて、5割以上の学生が誘われたり、友人を誘った経験があることが分かりました。ただし、実際のイベント参加に関しては、個人で行動することが多いという結果も出ており、全体の6割以上が「一人で参加することが多い」と回答しています。友人と一緒に参加する場合は、志望業界にかかわらず、学内の友達と行動するケースが8割を超えました。
AIサービスの利用状況
興味深い点として、自動生成AIサービス(ChatGPTなど)を就活に利用したことがある学生は全体の7割を超えることが明らかになりました。その一方で、効率について問われると「まぁまぁ効率が良くなった」と回答したのは半数近くに上りました。選考通過率は約5割とやや低めで、今後のAIサービス利用に関しては約6割が「使いたいとは思わない」と答えています。
自己PRや志望動機の作成においても、AIの生成物を「全部使う」というよりも「部分的に使用する」という姿勢が強いようです。実際、5割以上の学生がAIで生成した内容を「問題ない」としており、AIのサポートを受けながらも、自分の言葉でカスタマイズしていく傾向が見受けられます。
その他のトピック
さらに、6月の活動報告ではインターンシップ参加率が前年対比で大幅に増加し、過去の調査に比べて13.5ポイントも上昇しました。「既に参加した」と回答した学生は50.8ポイントに達し、実に2人に1人がインターンシップに参加済みという結果が出ています。また、就職先の希望に関する意見も多様化しており、「大手企業しか考えていない」という学生は減少し、逆に「できれば大手企業に就職したい」「企業規模を気にしない」「中小企業に就職したい」という意見は微増しています。
今後の展望
これらの調査結果から明らかになったのは、今の学生たちが自分自身のキャリア形成において積極的に行動していることです。AIサービスの活用が進む一方で、その利用については慎重な姿勢も見られます。就職活動は単なる業務ではなく、自分の将来を築く重要なステップであり、友人や仲間との連携も大切にされていることが伺えます。今後も、学生たちの就活のトレンドやニーズを注視していく必要があります。
詳細な調査結果については、株式会社文化放送キャリアパートナーズのウェブサイトからダウンロード可能です。関心のある方はぜひご覧ください。