ITSUDATSUが提案する新たな人的資本経営手法「組織ドッグ診断」

ITSUDATSUが提供する新たな人的資本経営の視点

株式会社ITSUDATSU（本社：東京都港区、代表取締役 Co-CEO：黒澤伶）は、ISO 30414に基づく人的資本経営に新たなレイヤー「組織ドッグ診断」を導入したことを発表しました。この革新的な手法は、従来のエンゲージメント調査では見逃しがちな潜在的な組織課題や潜在人材を可視化し、企業経営における新しいアプローチを提供します。

「組織ドッグ診断」とは

「組織ドッグ診断」は、ISO 30414の11領域と58の指標に基づく定量評価に、独自開発のサーベイ技術『KANAME』（特許番号：特許第7744002号）を組み合わせ、組織全体の健康を包括的に分析します。この手法の特長は、顕在化した課題だけでなく、潜在的に進行する問題も明らかにすることです。これにより、単なる現象把握に留まらず、何が課題を引き起こすのか、背後にある人材や構造的要因までを立体的に解明することが可能となります。

二層モデルのメリット

この診断法では、顕在課題と潜在課題を二層モデルで整理し、組織健康診断の包括的なビジョンを提供します。経営者は、これにより“症状”だけでなく“原因”に基づく対策が可能となり、本質的な人的資本経営が実現できるのです。具体的な手順として、まず、ISO 30414に準拠したFit＆Gap分析を行い、採用、育成、配置、評価、報酬、離職といった基幹プロセスについて定量的評価を実施します。ここで得られるデータは、組織の健康状態を示す「ベースライン」となり、離職率やエンゲージメント水準を包括的に把握できます。

潜在人材の発掘

さらに、『KANAME』を用いることで、企業内でも見過ごされがちな潜在人材を発見することが可能です。これにより、今後の中核人材候補を早期に特定し、成長性や影響力、信頼形成力などの多面的な能力を評価できます。このプロセスにより、単なるハイパフォーマーのリストアップにとどまらず、組織全体の戦略的な人材管理が実現します。

経営への影響

この診断結果は、統合報告書や人的資本開示に直接活用できるため、データに裏打ちされた透明性の高い情報開示が可能です。特に、企業はこれらの結果を通じて投資家やステークホルダーからの信頼を得やすくなり、IR戦略の推進や社会的な影響力の強化が期待できます。

企業としてのこれから

ITSUDATSUは、これまで330社以上の人的資本経営コンサルティングを通じ、高い評価を受けてきました。人的資本は現代の経営において主要なテーマとなっており、企業にはデータを集めるだけでなく、その情報を経営課題とつなげて透明性のある形で開示する責任があります。

「組織ドッグ診断」は、企業が人的資本を「測る」「改善する」「開示する」ことを高度に実現する新しい仕組みです。これにより、企業価値の持続的な向上と社会への新たな価値貢献を加速していくことを目指します。