ENEOS Xploraと住友商事、CO₂鉱物化の実現に向けた協力を発表

ENEOS Xplora株式会社(以下、ENEOS Xplora)は、住友商事株式会社とそれに資本業務提携を結んでいる英国の44.01と、CO₂鉱物化技術の社会実装に向けた覚書を12月4日に締結しました。この取り組みは、カーボンニュートラルを実現するための重要な一歩となります。

CO₂鉱物化は、地中に安定した状態でCO₂を固定する技術であり、長期的に安全にCO₂を貯留できる点が大きな魅力です。従来のCCS(Carbon dioxide Capture and Storage)技術で用いる貯留先は砂岩ですが、CO₂鉱物化は火成岩を利用するため、より多様な貯留先が確保できると期待されています。この新しい技術の確立により、貯留可能なCO₂の量も飛躍的に増える見込みです。

本覚書の意義は、国内および国際的なCO₂鉱物化の実証及び事業化に向け、三者が協力し具体的な課題解決に向けて取り組むための枠組みを整えることにあります。ENEOS Xploraは2025年までに中東地域での実証実験を実施することを目指します。一方、44.01ではかんらん岩を用いたCO₂鉱物化技術において、最適な圧入条件と手法を有しているという強みを持っています。

ENEOS Xploraはこれまで、独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構とともにCO₂鉱物化の共同研究を行い、室内試験やシミュレーションを通じて、鉱物化の割合や速度の定量的評価を進めてきました。また、2024年にはアメリカのワイオミング大学および一般財団法人カーボンフロンティア機構(JCOAL)との間で、CO₂鉱物化に関する覚書を締結し、海外の先進的な研究機関と連携を強化してきた実績があります。さらに、2025年11月には九州電力株式会社およびJCOALとの間で、国内におけるCO₂鉱物化実証に向けた協力体制の構築に関する覚書も締結する予定です。

これらの取り組みにより、ENEOS XploraはCO₂鉱物化技術の進展を推進しつつ、国内外のさまざまな技術や見識を取り入れることで、日本及び世界のカーボンニュートラルの実現に向けた実効性あるプロジェクトを前進させることを目指しています。

この新たな協力体制は、世界中で進行している温暖化対策の活動においても、重要な役割を果たすことが期待されます。各企業が協力し合うことで、より効率的かつ安全にCO₂問題に取り組むことができ、持続可能な未来に貢献できるでしょう。今後の進展に注目が集まります。

会社情報

会社名
ENEOS Xplora株式会社
住所
東京都千代田区大手町1-1₋2ENEOSビル
電話番号

関連リンク

サードペディア百科事典: 住友商事 CO₂鉱物化 ENEOS Xplora

Wiki3: 住友商事 CO₂鉱物化 ENEOS Xplora

トピックス(科学)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。