2026年9月の消費意欲の動向
株式会社博報堂の傘下にある博報堂生活総合研究所は、2026年9月の消費意欲指数を発表しました。この指数は20歳から69歳の男女1,500名を対象にした調査をもとに算出され、2026年9月の消費意欲指数は45.7点となりました。これは前月と比べて3.4ポイントの減少であり、前年同月比でも0.9ポイントの低下を示しています。
消費意欲の理由
この消費意欲の低下には、いくつかの要因があります。まず、一般的に9月は夏休みや帰省シーズンを経て消費が落ち込む季節ですが、2026年は特に物価高や円安といった経済的な懸念が影を落としました。調査結果を自由回答で見ると、消費に対してポジティブな意見は減少し、ネガティブな意見が増加しています。具体的には、ポジティブな意見の中で「夏休み・連休がある」と答えた件数は92件から7件へ、経済的な余裕があると答えた件数は51件から10件へと大幅に減少しました。一方、ネガティブな意見では「今月までに多く使ったのでセーブ」が44件から114件に増加し、消費意欲そのものに影響を与えています。
物価高と節約意識
物価高と節約意識が相まって、2026年の9月はこれまで以上に消費意欲が抑えられている状況です。特に、「欲しいものがない」や「無駄な買い物はしない」という消極的な意見も増加しており、8月から9月にかけてそれぞれ319件から351件、13件から40件と変化しています。これは、消費者が未来の支出に対する計画を見据えた行動を取っていることを示しています。
前年と比較しても、ポジティブな意見は微減し、ネガティブな意見は横ばいといった状況で、消費者が今後の見通しにどう向き合うかが見えにくい状況です。物価の上昇は前年と比べても減少せず、依然として高水準を維持しています。
消費意向の変化
消費意向に関しては、特に買いたいものや利用したいサービスがあると感じている人の割合は24.3%で、前月比0.3ポイント、前年比0.6ポイントと横ばいの状態が続いています。この中で注目されるのは「化粧品」で、前年同月比でも前月比でも20件以上の増加が見られました。これは、化粧品市場が好調であることを示しています。
まとめ
2026年9月の消費意欲指数の低下は、季節的な要因や外部経済要因が影響していると考えられます。消費者は慎重な姿勢を崩さず、物価高と支出の見通しに対する懸念から余裕を持った消費行動を取っている様子です。消費意欲の回復や持続的な経済成長が求められる中で、この調査結果は今後のマーケティング戦略や経済分析に重要な示唆を提供しています。詳しい調査レポートは博報堂のニュースリリースページで確認することができます。