スマートトラップ2登場
2018-10-11 10:01:13
IoTで進化した獣害対策とジビエ活用、スマートトラップ2の登場
獣害対策の新時代、スマートトラップ2の魅力
近年、農作物への野生鳥獣による被害が深刻化しています。過去には、野生動物による被害額が172億円に達した年もあり、狩猟者の高齢化と減少がこの問題をさらに悪化させています。このような現状に対し、株式会社huntechが開発した「スマートトラップ」は、IoT技術を駆使して捕獲状況をリアルタイムで管理できる新しい形の獣害対策機器です。
スマートトラップ2の特長
初代モデルからバージョンアップし、2018年11月に発売された「スマートトラップ2」は、これまでの「親機・子機」形式から、各機器が独自に通信機能とセンサー機能を持つ構造へと進化しました。その結果、バッテリーの持続時間は7倍に向上し、通信の安定性も格段に改善されています。これにより、柔軟な設置が可能になります。
捕獲状況を迅速に把握できることは、見回りの頻度を大きく減少させ、猟師の負担を軽減するだけでなく、ジビエ肉としての品質を保つことにも寄与します。
ジビエ利用の拡大
政府は昨年、シカやイノシシなどの野生鳥獣を食材として使う「ジビエ」の利用拡大に力を入れる方針を打ち出しました。捕獲後に処理・加工されたジビエ肉の流通を確保することで、廃棄を減らし、農村地域の活性化を図る狙いです。huntechは、捕獲から加工、流通までのプロセスを記録・管理するトレーサビリティ管理プラットフォームの開発にも取り組んでいます。
捕獲効率を向上させる仕組み
「スマートトラップ2」には、GPSセンサーが装備されており、捕獲日時や気象情報と共に捕獲場所の位置データも記録されます。これにより、野生鳥獣の行動特性をデータベース化し、捕獲の効率を向上させます。複数の利用者での情報共有や管理を円滑に進められるため、農業者にとってもメリットが大きいです。
CEATEC JAPANでの展示
「スマートトラップ2」は、CEATEC JAPAN2018でも紹介され、多くの来場者から注目を集めました。幕張メッセで行われたこのイベントでは、最新テクノロジーを通じて地方創生に向けた取り組みが議論されました。
まとめ
huntechの「スマートトラップ2」は、農作物を守るだけでなく、獲物の有効活用に向けた新しい可能性を展開しています。テクノロジーの力を借りて、地域資源の有効活用や地域経済の活性化という大きな目標に向けて進化し続けている本製品の導入は、今後どのように進展するのか目が離せません。天然資源を活かした持続可能な取り組みが、我々の生活をより豊かにしていくことを期待しています。
会社情報
- 会社名
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株式会社huntech
- 住所
- 東京都目黒区目黒本町5-7-11三幸ビル401号
- 電話番号
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