ANAのXR訓練シミュレーター
2024-10-07 16:32:26

XR技術を駆使したANAのグランドハンドリング訓練シミュレーター「∀TRAS」

進化する航空訓練のカタチ「∀TRAS」



空の旅を支える裏舞台には、多くのスタッフの研鑽が求められています。その中で、グランドハンドリング部門では人材不足という深刻な課題が浮き彫りになっています。これに対処するために、株式会社積木製作が全日本空輸(ANA)と手を組み、私たちの視覚を超える新たな訓練手法「∀TRAS(アトラス)」を開発しました。

VRシミュレーターによる革新的な教育手法



「∀TRAS」は、VR技術を駆使した訓練シミュレーターであり、これまでの座学や実機訓練の限界を克服することを目的としています。このシミュレーターを使用することで、スタッフは実際の空港での経験に近い状況を再現でき、車両特性についての理解を深めることが可能になります。さらに、不安全な状況の模擬体験を行うことで、実際の業務でも高い対応能力を身につけられます。

時間と人員の有効活用



年々増えていく航空需要に応えるためには、効率的な人材育成が求められます。従来の訓練方法では、多くの時間と人員を必要としましたが、「∀TRAS」を導入することで、その負担を大幅に軽減することが期待されています。これにより、早期にスタッフの業務習熟度が向上し、空港業務の質の向上にも寄与します。

繊細なシミュレーションの背景



ANAの協力のもと、積木製作は全空港で撮影や3D計測といった入念な取材を行いました。これにより、実際の空港や車両が精密に再現され、臨場感あふれる訓練が可能となっています。特に、様々な天候や時間帯を模擬できる機能も搭載されており、リアルな訓練環境を提供します。

自社開発のハードウェア



さらに注目すべきは、シミュレーターの操作に用いるハードウェアが完全に自社開発である点です。積木製作の「アグリテックラボ」がこのハードウェアの設計・開発を担当し、コンパクトかつ違和感のない操作性を実現しました。これは、全国の空港でシミュレーターを展開する際に大きな強みとなります。

機能の多様性



「∀TRAS」には、グランドハンドリング部門のスタッフに必要不可欠な様々な訓練コンテンツが搭載されています。具体的には、プッシュバックやパッセンジャーボーディングブリッジ、防除雪氷、特殊車両走行といった4つの主要なシナリオが用意されています。また、各空港(羽田、那覇、中部国際、松山など)やさまざまな航空機も選択可能です。これに加えて、イベント発生機能や採点機能も備わっており、実践力向上が期待できます。

今後の展望



「∀TRAS」は2024年10月から全国の空港で実際の訓練に導入される予定です。 ANAとの定期的な意見交換により、常に最新のソフトウェアやハードウェアのアップデートも実施していく予定です。新しい技術によって進化する航空業界において、このシミュレーターが果たす役割はますます重要になることでしょう。

まとめ



インフラとしての航空業界は、日々進化しています。その中にあって「∀TRAS」は、効率的かつ質の高い訓練を実現するための先駆けです。これからも積木製作の取り組みには目が離せません。


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会社情報

会社名
株式会社 積木製作
住所
東京都墨田区江東橋2-14-7錦糸町サンライズビル9F
電話番号
03-6666-9220

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