2025年の「今年の漢字」と内向き消費動向
2025年12月10日に発表された女性インサイト・トレンドレポートによると、今年を象徴する漢字が発表されました。その中で最も多くの票を得たのは「高」という言葉で、この選択には物価高、連続する酷暑による高気温、さらには初の女性首相である高市総理を連想する声も寄せられました。一方で、2位には「米」が入り、こちらはお米の価格高騰と円安の影響を受けたという意見の他、米国経済ニュースとの関連から選ばれました。この調査結果は、生活の様々な場面でこの2つの言葉に何らかの影響を受けていることを示しています。
内向き消費が増加
消費動向についても注目すべき点があります。特に女性たちの消費において「家」「健康」「推し活」といった内向きの項目への支出が増えています。これに対し、お酒や外食、ファッション、そして美容関連の支出は顕著に減少しました。特に、電子決済の利用が54.2ポイントも増加したことから、スマートフォンを通じた非接触の決済が一般化していることがうかがえます。女性たちのライフスタイルや価値観が変化する中、内向きなハビットや健康意識が顕著になっています。
消費の変化の背景
物価高が生活全般に影響を与える中で、消費者はより慎重な姿勢を取るようになり、“外向き消費”を控え、必要なものを優先する傾向が強まっています。その影響から、健康や安全な眠りを求める動きが活発化し、自宅での快適さを追求するための投資が増加したのです。このような現象は、外出やレジャーを楽しむというよりも、日常生活の基盤を整えることが重視されていることを示しています。
2025年のまとめ
振り返ると、2025年は物価高が消費者の意識や行動を大きく変えてしまった年といえます。今年の漢字に表れるように、様々な側面が私たちの日常に影響を及ぼしました。消費者は内向きの価値観に傾いており、特に健康や自己投資に対しては積極的です。今後の消費行動を考える上でも、この一年は参考となる重要な節目といえるでしょう。
おわりに
今回の調査結果は、今後の消費傾向を把握する手助けになります。特に、女性インサイト総研による研究は、私たちが今後のビジネス戦略を考える際に必要な視点を提供しています。物価高に影響を受けつつも、消費者の願望や生活スタイルは着実に変化しており、その動向に注意を払うことが重要です。結局のところ、消費とは単なるお金のやり取りではなく、私たちの生活そのものであるからです。
今回の調査レポートは、法人サイト「法人クラブ inher」でダウンロード可能です。さらに詳しいデータやトレンド情報を知りたい方は、ぜひご活用ください。