正則学園高等学校の実践教育プロジェクト「Pupa」とは
東京都神田に位置する正則学園高等学校が新しい実践教育の一環として、「Pupa(ピューパ)」という起業体験プログラムを開始しました。このプロジェクトは地元企業の協力を得ながら生徒たちにリアルな経営体験を提供することを目的としており、地域との強い結びつきが期待されています。
「Pupa」という名前は、昆虫の蛹(さなぎ)を意味しており、生徒たちが自らの可能性を広げ、成長していく姿をイメージしています。
プロジェクトの目的と背景
地域企業との連携が希薄になりつつある現代、日本の都市部は多様なビジネスチャンスが存在する一方で、地域のコミュニティとのつながりが失われがちです。正則学園はこの現状を危惧し、地元神田の文化や人とのつながりを重視する教育プログラムを模索していました。
生徒たちが地域の企業や住民と意見交換を行い、実社会での経験を積むことで、今後の社会で活躍できる力を身につけることができるはずです。
「Pupa」プログラムのスケジュール
このプログラムには、現在2年生の33名が参加しており、全体の活動は以下のスケジュールで進行しています。
- - 6月17日:イントロダクション(企業名の決定)
- - 6月24日:レクチャー(会社や営業について)
- - 7月16日〜:起業と経営に関するディスカッション(毎週火・水・木曜日)
- - 8月9日:中間報告会(テラススクエアにて)
- - 9月4日:文化祭に向けた意見調査
- - 9月22日:文化祭のブースでの発表
このように、プロジェクトは夏休みを挟んで3カ月間にわたって続きます。特に中間報告会では、生徒たちがこの期間に学んだことを発表し、地域の人々と交流する貴重な機会となっています。
地域との関わりを深める教育
正則学園高等学校では、126年の歴史の中で地域との関わりを強化する取り組みを重視しています。過去12年間には、地域イベントへの参加や地元住民とのコンサートを通じて、生徒は社会とのつながりを実感しています。
「Pupa」プロジェクトは、これらの関わりをさらに進化させた形となっており、参加する生徒たちには実社会での経験が多数得られることと思われます。
地元企業とのコラボレーション
このプロジェクトを支えるのは、株式会社クスールとミテモ株式会社という2つの地元企業です。
- - 株式会社クスールは、ウェブやデジタル技術を教育する機関であり、最新技術を生徒たちに伝える役割を担います。
- - ミテモ株式会社は、eラーニングや映像制作を行う企業で、教育の質を高めるためのサポートを行います。
両社の協力を得ることで、生徒たちは単なる理論ではなく、実践に即した学びを実感できる環境を整えることができています。
未来への展望
正則学園高等学校は、このプロジェクトを通じて生徒たちに経営の実態を体験させ、経済やビジネスについての理解を深めることを目指しています。今後、成功裏に「Pupa」が進行すれば、この取り組みは地域にとっても価値のあるモデルとなり、さらになる連携を生む可能性があります。
全体を通じて、正則学園高等学校はこの実践教育プログラムを通じて、地域とともに新たな教育の形を作り上げて行くことでしょう。