叡啓大学とソニーの共創プロジェクト
叡啓大学(広島市中区)は、Z世代とロボットとの共生をテーマにする実践的な教育プログラムを実施しています。今年度はソニーグループ株式会社の自律型エンタテインメントロボット「aibo」を活用し、学生たちがZ世代の観点から製品の受容性を検討しました。この取り組みは、課題解決演習(PBL:Project Based Learning)の一環として行われ、多くの学びや提案が生まれました。
課題解決演習(PBL)とは?
PBLは企業、自治体、NPO、国際機関と連携し、実社会の課題を解決するためのテーマを学生が受け取り、グループで解決策を模索する体験型の授業です。今年度は、2年生が「今後のaiboビジネスを進めるために、Z世代の興味・関心をどう引き出すか」というテーマでフィールドワークを行い、最終報告会ではZ世代が求めるaiboマーケティング戦略に関する提案を行いました。
Z世代の視点から考えるaiboの魅力
学生たちが提案した解決策は、愛着形成や体験価値に注目したものでした。具体的には、aiboがより愛着を持たれるために「手間のデザイン」を意図的に取り入れることで、育成ゲームのような楽しさを加えることや、実際に触れ合える体験が重要だという声が上がりました。体験を重視するZ世代にとって、製品の魅力を実感できる機会を提供することは、購買意欲を高めるために不可欠です。また、商品の価格も重要な要素で、サブスクリプションモデルなど、柔軟な購入方法があれば検討しやすいという意見もありました。
ソニーからの反響
ソニーグループの浅沼氏は、Z世代からの新たな視点やアイデアを取り入れることができ、大変貴重な経験だったと述べています。Z世代が技術と共生する意識が根付いており、実際に体感することを重視する姿勢が印象深かったとのこと。これらの発見は、今後の商品開発に大変役立つと期待されています。
叡啓大学のPBLの意義
叡啓大学では、PBLを通じて学生の主体的な学びを促進し、社会の課題解決に貢献することを目指しています。また、企業にとっては新たなアイデアの発見や、人材の育成にもつながるため、双方にとって有意義な取り組みとなっています。
叡啓大学は、実践的な教育を通じて学生と企業、地域社会の絆をさらに深めていくことでしょう。興味のある企業や団体は、ぜひ叡啓大学の実践教育プラットフォーム協議会に参加し、新たな学びの場を共に創り出してほしいと思います。
詳細は叡啓大学のウェブサイトにてご覧ください。
叡啓大学公式サイト