西武信用金庫とスピークバディが連携、AI英会話で中小企業のグローバル展開支援
2023年10月、株式会社スピークバディ(東京都中央区)は、西武信用金庫(東京都中野区)とのパートナー契約を結びました。この提携により、同金庫の取引先企業に向けて、スピークバディが提供する「AI英会話」を活用した人材育成の支援を開始します。これは金融機関としては初の試みで、業界に新たな風が吹くことが期待されています。
中小企業の海外展開の必要性
日本の企業の99%以上が中小企業であり、雇用の約7割を担っています。これらの企業は国内市場の縮小や人手不足に直面しており、海外展開の必要性が高まっています。2024年の調査によると、31%の中小企業が海外進出に関心を持っている一方で、32.9%が「海外事業に対応できる人材がいない」ことを課題としています。言い換えれば、グローバル人材の不足が、日本の中小企業の成長を阻む大きな壁だと言えるでしょう。
スピークバディと西武信用金庫の提携内容
この提携により、西武信用金庫は取引先企業に対し、スピークバディのAI英会話サービスを提案します。これにより、中小企業においてコストに応じた効果的な人材育成が可能になります。「AI英会話スピークバディ」は、2016年にリリースされた国内初のAI英会話アプリで、AIバディとの対話を通じて、英会話の基本を習得できます。心理的なハードルを下げ、楽しみながら学べる点が特徴で、導入企業数は170社を超えています。
新たな学習の手段を提供
西武信用金庫の「海外展開サポートデスク」と連携することで、販路開拓や現地連携支援行うだけでなく、従業員の英語力向上も図れます。中小企業は、スピークバディを活用することで、海外市場への進出をより現実的なものにできるのです。これにより、「言葉の壁」が解消され、企業のグローバル化が加速すると期待されています。さらに、学習支援が充実することで、従業員の満足度や定着率の向上も見込まれます。
スピークバディの特徴
スピークバディは、英語の基礎から実践的なビジネス英語まで網羅したカリキュラムを提供し、AIが自動でレベルに合わせた課題を出します。また、企業向けプログラム「スピークバディ for Business」を通じて、業種や職業に特化した内容を展開。具体的な業務シーンを想定したトレーニングが特徴です。利用者にとっては、学ぶ楽しさがあり、企業にとっては人材育成が効率的に行える仕組みが整っています。
今後の展望
スピークバディは、AI英会話の品質向上を目指し、さらなる普及に努める方針です。これにより、ユーザーが真の言語習得を実現し、より多くの選択肢と可能性を持てるようになることを目指しています。この提携を通じて、今後も多くの中小企業のグローバル化を支援することが期待されています。