国際ロボコン「WRO®」日本決勝大会が東京で開幕、その魅力と意義

WRO®日本決勝大会が東京都で開催

2025年8月23日（土）から24日（日）の2日間、東京都港区の東京都立産業貿易センター浜松町館で「WRO 2025 Japan 決勝大会」が開催されます。この競技会は、世界最大級の国際ロボットコンテストであり、約100の国と地域から集まった小学生から大学生が参加します。国内決勝大会は、国際的な競争の舞台であり、参加者たちの技術力を存分に発揮するチャンスです。

準備万端の競技

この大会は、以下の4つの競技カテゴリーに分かれています。

1. ROBO MISSION
2. FUTURE INNOVATORS
3. ROBO SPORTS
4. FUTURE ENGINEERS

中でも、最も多くのチームが参加する「ROBO MISSION」では、全国の約1,000チームから選抜された109チームが競い合います。23日には予選ラウンドが行われ、24日には本選が行われる予定です。さらに、ROBO SPORTSやFUTURE INNOVATORSの部門でも合わせて134チーム、総勢300名以上の参加者が、熱戦を繰り広げます。

海外からの参加者も

特筆すべきは、今年の大会に韓国からのスペシャルゲストが参加する点です。ROBO MISSIONエレメンタリー部門に2チーム、ROBO SPORTSに2チームが出場する計画で、国際交流の場としても注目されています。

FUTURE ENGINEERS部門

大会に先駆けて、8月17日には「FUTURE ENGINEERS」部門が国立オリンピック記念青少年総合センターで行われました。このセクションには9チームが出場し、石川高専が見事優勝を収めました。勝利したチームは、11月にシンガポールで開催される国際大会への出場権を得ました。

教育の場としての意義

「WRO®」は単なるロボット競技ではなく、小学生から大学生に至るまでの若者たちが、科学技術を身近に感じ、創造性を育む場でもあります。この大会では、参加者同士の交流や友情が生まれ、異なる文化を持つ子どもたちが同じ目標に向かって挑戦します。プログラミングやエンジニアリングのスキルを磨くことができる貴重な体験であり、将来を担う人材を育成することにもつながります。国内外から参加する子どもたちがスキルを競い合う姿は、次世代のイノベーター誕生の瞬間を見逃せないものです。