「toio™」でSIer育成
2024-07-12 13:43:38

東京高専がロボットトイ「toio™」を活用したSIer教材開発!実践的な授業で未来の技術者を育成

東京高専、「toio™」でSIer育成!実践的な授業が注目を集める



東京工業高等専門学校(東京都八王子市)は、ソニー・インタラクティブエンタテインメントと連携し、ロボットトイ「toio™」を用いた卓上自動搬送システム教材を開発しました。この教材を活用したシステムインテグレーション演習は、学生たちに実践的なSIerの知識とスキルを習得させることを目的としています。

授業では、学生たちは顧客からの要望を想定した課題に挑戦します。デジタルツイン技術を用いて、搬送ロボットシステムの設計・開発を行い、効率的に課題解決を目指します。単なるものづくりではなく、顧客の要求定義から仕様策定、設計、実装、テストまで、プロジェクトマネジメントの手法に沿って開発を進めることで、技術的な素地を固めるとともに、実践的な問題解決能力を育成します。

授業公開では、学生たちは4人ずつのグループで、搬送ロボットシステムの動作確認やテストを実施。授業終了後にはレビュー会と実機審査会が行われ、学生たちの成果が評価されます。

この授業は、機械工学科の5年生にとって必須科目となっていますが、将来的には他の学科の学生も選択科目として受講できるようになる予定です。東京高専では、5学科の学生が協力し、互いに知恵を出し合いながら課題に挑むことで、より高度な問題解決能力を身につけることを目指しています。

「toio™」とは?



「toio™」は、ソニー・インタラクティブエンタテインメントが開発した、小さなキューブ型の移動ロボットです。光学センサーを搭載し、専用のマットと組み合わせることで、絶対位置を用いた制御が可能です。

ブロックや工作物を自由に組み合わせて、様々な形に変えられるため、STEAM教育やロボットプログラミング教材として活用されています。また、Bluetooth®による通信で、簡単な命令に従って正確に動作するため、群ロボットやインタラクション研究のツールとしても注目されています。

デジタルツインとは?



デジタルツインとは、現実世界の物や環境をデジタル空間に再現する技術です。センサーやロボットなどから収集したデータを基に、コンピューター上に仮想モデルを構築します。この仮想モデルを用いることで、高速な仮説検証やリアルタイム監視、制御、分析、将来予測などが可能になります。

東京高専について



東京工業高等専門学校は、1965年に開校し、約8,600名の卒業生を社会に送り出してきました。高専卒業生に対する企業や大学からの高い評価は、就職希望者に対する高い求人倍率や、高専卒業生を採用した企業へのアンケート調査などからも明らかです。東京高専では、専門知識の習得はもちろんのこと、困難な課題に真摯に取り組む姿勢、問題解決へのプロセスを論理的に考える力、課題を的確に解決する実行力など、未来の技術者として必要な資質を育成しています。

まとめ



東京高専が「toio™」を活用したSIer教材開発に取り組んでいることは、学生たちに実践的なスキルを習得させるための画期的な取り組みと言えるでしょう。この教材を通じて、学生たちは、将来の技術者として活躍するために必要な知識や能力を身につけることができるだけでなく、社会のニーズに応えることができる人材へと成長していくことが期待されます。


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