陸前高田から広がる世界への挑戦
2025年8月27日、岩手県陸前高田市で、認定NPO法人SETからのスピンアウトとして新たに株式会社仁藝(にんげい)が設立されました。SETはこれまで14年間、地域と人材の育成に取り組みながら多くのリーダーを育成してきました。今回のスピンアウトは、SETが培ってきたノウハウを活かし、地域と世界をつなぐ新たなビジネスを生み出すことを目的としています。
設立の背景
株式会社仁藝の設立は、東日本大震災後の地域再生に向けた取り組みの一環です。SETは、まちづくりや人材育成の分野で多くの成功を収めてきましたが、より大きな影響を与えるためには法人の形態を変えることが必要だと感じました。SETの理事である岡田勝太が代表として株式会社仁藝を立ち上げ、地域と国際的な事業連携を進めます。
SETは、公益性と信頼性を持ちながらも、株式会社の持つスピード感と経済的合理性を活かして、柔軟な事業運営を目指します。仁藝は「Rediscover Humanity.」というキャッチコピーを掲げ、人と人とのつながりを重視し、新たな未来を創造する事業を展開していきます。
仁藝の主要事業
株式会社仁藝は、以下の2つの主要事業を展開します。
1.
SO-HATSU(Global & Local Co-Creation)
この事業は、日本のローカルプレイヤーと国際的な地域リーダーをつなぎ、共に新しいプロジェクトや拠点を開発することを目的としています。この取り組みでは、単なる交流に留まらず、互いの地域の課題解決に貢献するビジネスの共創を目指します。
2.
Co-KYO(Social Infrastructure & Co-living)
国内外の地域に長期滞在できる拠点を整備し、異なる文化や人々と深く接続される生活のインフラを築く事業です。これにより、多拠点での移動を可能にし、地域に根ざした体験を提供します。
代表からのメッセージ
代表取締役の岡田勝太は、仁藝という社名には「人間は関係の中で育まれ合う」という願いが込められていると語ります。プロジェクトを通じて、人々のつながりや出会いが新たな奇跡を生むという信念が、仁藝の礎となっています。また、地域の課題を解決するためには、国を超えた連携が必要であると強調し、グローバルな視点での事業展開を志しています。
SETからの支援と期待
認定NPO法人SETの理事長である三井俊介も、このスピンアウトを心から歓迎しています。SETはこれまで、「人が育ち、挑戦が循環する仕組み」を構築してきましたが、仁藝の設立は、その集大成とも言えるでしょう。三井は、「この挑戦が次世代のリーダーを育てる基盤となることを願っています」と述べ、今後の活動に期待を寄せています。
会社概要
- - 会社名:株式会社仁藝(NINGEI.inc)
- - 所在地:岩手県陸前高田市広田町
- - 設立日:2025年8月27日
- - 代表取締役:岡田勝太
- - 資本金:100万円
- - 事業内容:国際交流、人材育成、事業開発、マッチング、プロジェクトマネジメント、多拠点滞在サブスクリプション運営等
このように、株式会社仁藝の設立は、地域から世界への新たなビジョンを持つ挑戦の始まりです。今後の展開にぜひご注目ください。