『SUSTIE』受賞
2025-08-18 13:17:51
三菱電機ZEB技術実証棟『SUSTIE』、アジア優秀賞を受賞
三菱電機『SUSTIE』、アジア地域優秀賞を受賞
先日、神奈川県鎌倉市に位置する三菱電機ZEB関連技術実証棟である『SUSTIE』が、米国暖房冷凍空調学会(ASHRAE)が主催する権威ある環境建築技術賞である「ASHRAE Technology Awards Program」でアジア地域優秀賞に輝きました。この受賞により、『SUSTIE』は日本を含むアジアの建築において、その技術的革新性と環境配慮が評価されたことになります。2026年には世界最高峰の選考へ進む見込みです。
設計背景と目的
『SUSTIE』の設計は、三菱電機株式会社、三菱地所設計、早稲田大学の共同プロジェクトとして進められました。このプロジェクトの目標は、カーボンニュートラル社会を実現するための新たなモデルを示すことです。
環境配慮と快適性の統合
『SUSTIE』は、その設計において持続可能性と快適性を両立させるため、建物の空間設計に工夫を凝らしています。具体的には、パッシブデザインを通じて自然光を最大限に取り入れ、人工照明の必要性を減少させています。また、冷暖房負荷軽減のために重力換気技術や自然換気窓を活用し、室内空気環境の質を向上させています。
受賞の意義
この受賞は、断熱性能やエネルギー効率が優れた設計が評価されたことを意味します。特に『SUSTIE』は、BELSの最高評価『ZEB』を得ており、省エネルギーを追求する姿勢が強く表れています。さらに、WELL認証のプラチナランクを取得し、CASBEEのスマートウェルネスオフィスでは最高評価のSランクを得ています。
実運用と改善
『SUSTIE』はその後も、AIやIoTを駆使して運用効率の改善に努めています。デジタルツイン技術を用いたシミュレーションにより、各種設備の挙動やエネルギー消費の予測を行い、持続的な運用が遂行されています。これにより、実際のエネルギー消費を越えるエネルギー生成を目指しています。
今後の展望
『SUSTIE』は今後も、環境建築のプロトタイプと見なされることを目指し、さらなる技術革新と快適なオフィス環境の提供を行っていく予定です。特に、都市部でのZEBの普及に向けた設計アプローチが今後の課題となっていくでしょう。
まとめ
三菱電機のZEB関連技術実証棟『SUSTIE』が受賞したアジア地域優秀賞は、その技術革新と環境への考慮が世界的に評価された証拠です。持続可能性を追求したこの建築物が、今後どのような影響を社会に与えるのか、ますます注目です。
会社情報
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早稲田大学
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