新たな省電力IoTゲートウェイ「Armadillo-IoTゲートウェイ A9E」を発表
株式会社アットマークテクノは、NXPセミコンダクターズ製のSoC「i.MX 8ULP」を基盤にした新シリーズの第2弾となる「Armadillo-IoTゲートウェイ A9E」を発表しました。この新型IoTゲートウェイは、LTE Cat.1 bisに対応し、性能向上を実現しつつも、低価格の維持を図っています。
1. 省電力性能と処理能力の向上
新製品のA9Eは、従来のArmadillo-IoTゲートウェイ A6Eの省電力性能を引き継ぎつつ、処理能力は3倍、メモリ容量は2倍に増加しています。これにより、上位モデルのG3と同等の性能があり、さまざまなアプリケーションに柔軟に対応できるようになりました。
2. 間欠動作を可能にする省電力モード
この新型は、スリープモードとアクティブモードを切り替えることで間欠動作を実現します。山間部や河川敷など電源供給が難しい環境でも、太陽光パネルや蓄電池との連携を通じて電力自給型のIoTシステムが構築できます。
3. 新しい無線通信規格に対応
新たに採用されたLTE Cat.1 bisは、低消費電力でありながらLTE Cat.1と同等の通信速度を確保します。また、WLANやBluetooth、さらに近距離通信のIEEE802.15.4にも対応しており、特にメッシュネットワークに基づくThread規格の採用が注目されています。これにより、多様な環境での高効率な通信が可能となります。
4. セキュリティ機能の充実
本製品は、2025年3月から始まるIoT製品に対する新しいセキュリティ基準「JC-STAR」に適合予定です。コンテナ型Linux OSの「Armadillo Base OS」を内蔵し、ソフトウェアのアップデート機能も標準装備。アプリケーションソフトもコンテナ上で動作し、セキュリティ更新や新機能の追加が容易です。さらに、運用管理クラウドサービス「Armadillo Twin」と併用することで、遠隔操作やソフトウェアのOTAアップデートも可能になります。
5. 幅広いインターフェースを標準装備
Armadillo-IoTゲートウェイ A9Eには、LAN、USB2.0、RS485シリアル通信、接点入出力などの多彩なインターフェースが標準装備されています。また、基板内部にはUARTやGPIOなどの拡張インターフェースも用意されており、特定のニーズに応じたカスタマイズも可能です。
製品仕様の詳細
以下はA9Eの主な仕様です:
- - CPU: Arm Cortex-A35(800MHz)×2, Arm Cortex-M33(216MHz)
- - RAM: 1GB(LPDDR4x)
- - ROM: 3.8GB(eMMC)
- - 動作温度範囲: -20~+60℃
- - 外形サイズ: 106 × 90 × 32.2 mm
6. 販売と展示予定
この新型ゲートウェイは、開発セットが29,000円(税込31,900円)からで、2024年12月に発売予定です。発売前に「Japan IT Week 秋」にて展示される予定で、興味を持つ方はぜひ足を運んでみてください。
7. アットマークテクノの紹介
株式会社アットマークテクノは、2001年から独自の組み込みプラットフォーム「Armadillo」を展開し、これまでに80万台以上の製品を市場に提供してきました。データロガー、通信機器、産業機器などに幅広く利用されています。詳細は公式サイトにて確認できます。
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