ゲットワークスが最新NVIDIA GPUを搭載したコンテナ型データセンターを発表
株式会社ゲットワークスは、日本国内における最新のNVIDIA GPU「B200」「GB200」を搭載した、専用の水冷サーバー対応コンテナ型データセンター「コンテナサーバー🄬」の受注を開始しました。この新たな技術は、気候変動や電力供給の問題を抱える現代において、AI開発の土台としての役割を果たすことが期待されています。
高度化する計算能力とその課題
近年、AI技術の進化に伴い、NVIDIA製の最新GPU「Blackwellプラットフォーム」の登場が注目を集めています。この新しいプラットフォームは、これまでのHopper GPUに比べて飛躍的な演算能力を有していますが、同時に非常に高い消費電力と発熱を伴います。このため、特に日本国内では利用可能な稼働環境が限られているのが現状であり、特に「GB200 NVL72」モデルについては水冷環境が必要です。
実績を基にした開発
ゲットワークスでは、これまでにすでにH100およびH200シリーズの水冷サーバー対応型コンテナ型データセンターを自社設計、開発し、多くの実証実験と運用データを通じてBlackwell GPUの最適環境を模索してきました。その結果、コンテナ型データセンターにおける最大サーバー搭載数も明確となり、空冷タイプではNVIDIA B200を8基、GPU64基を搭載可能であり、水冷タイプでは32台(GPU256基)の搭載が可能です。GB200 NVL72サーバーも4台分を収容できます。また、コンテナ間同士のクラスタ化や、40FTの規模のコンテナ型データセンターでの対応も行えます。
湯沢GXデータセンターとの連携
本サービスは新潟県の湯沢町において、株式会社GXテクノロジーとの協力で運営される「湯沢GXデータセンター」内に設置されます。これにより、ゲットワークスはGPUサーバーとコンテナ型データセンターのパッケージ販売を通じ、各企業のAI開発基盤の迅速な導入をサポートします。この取り組みが、国内のIT基盤拡充に大きく貢献することが見込まれています。
ゲットワークスとGXテクノロジーの目指す未来
ゲットワークスは2013年のコンテナ型データセンターの発表以降、様々な実証実験を積み重ねつつ進化を続けています。特に再生可能エネルギーの活用に力を入れ、各自治体との連携を図ることで、エコな工場づくりにも注力しています。現時点で253台のコンテナを設置し、大手企業や電力系企業、病院など厳しい要件を求める顧客向けに実績を持つことで、業界の信頼を獲得しています。
これに加え、AIと高速演算の需要増が続く中、3,000台以上のサーバーと1万枚以上のGPUの設置実績を持つゲットワークスは、完全自社設計での短納期・低コストを実現し、最短10日での稼働を可能にしています。これからのデータセンター運用において、持続可能な技術と最新のGPUを駆使して、新たな可能性を広げていくことでしょう。
会社情報
設立:2002年8月
資本金:6,010万円
本社:埼玉県さいたま市中央区上落合2-3-2-8F
代表者:中澤 秀則
設立:2023年9月
資本金:1,000万円
本社:新潟県南魚沼郡湯沢町土樽233-1
代表者:瀧澤 泰三
この新しい試みが実際の運用にも大きな影響を与えることを期待しています。