野村ホールディングス株式会社 2025年3月期第1四半期決算概要
2024年4月から6月にかけての2025年3月期第1四半期の連結決算が、野村ホールディングス株式会社のCEO、奥田健太郎氏によって発表されました。その内容は、収益と利益の両面で非常に好調な結果が見られました。
収益の状況
当四半期の総収益は、金融費用を控除後に4,544億円に達し、前四半期比では2%の増加、前年同期比では驚くべき30%の増加を記録しました。
税前利益の増加
税前利益に関しては、1,029億円となり、前四半期比で12%増加、前年同期比では122%増と大幅な伸びを示しています。このような成長を支えたのは、主にウェルス・マネジメント、インベストメント・マネジメント、ホールセールの3つの主要部門によるものでした。
ウェルス・マネジメントの好調
特に、ウェルス・マネジメント部門では、領域別アプローチの進展が貢献し、ストック資産とストック収入が歴史的な最高値を更新しました。この部門の税前利益は、9年ぶりに高水準となっています。
インベストメント・マネジメントの成果
インベストメント・マネジメント部門においても、運用資産残高が92.5兆円に達し、安定収入の事業収益も過去最高を記録しました。また、プライベート資産への取り組みでは、オルタナティブ運用資産残高が2兆円を超えました。
ホールセール部門の動向
ホールセール部門については若干の増益が見られ、グローバル・マーケッツ分野ではスプレッド・プロダクトとエクイティが好調である一方、インベストメント・バンキングにおいては執行案件が減少し、結果として前四半期比での収益減となりました。
全社の税前利益とROE
全社としての税前利益は1,029億円、当期純利益は689億円に達し、いずれも増加傾向にあります。ROE(自己資本利益率)は8.1%を記録し、前四半期及び前年同期と比較しても明らかな改善が見られます。
今後の展望
奥田CEOは、「主要3部門の税前利益が5四半期連続で増えていることが何よりの証拠です。今後もこの成長を持続できるよう、努力を続ける所存です」と述べています。さらに、日本のフランチャイズを利用したグローバル戦略の深化にも期待を寄せているようです。
以上の内容からも、今後の報告に注目が集まる中、野村ホールディングスの動きがどのように展開されるか、一層興味が高まっています。