株式会社クラウドワークスの2024年9月期決算について
株式会社クラウドワークス(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長・CEO:吉田浩一郎)は、2024年9月期の通期決算を発表し、売上高と売上総利益の両方で前年同期比25%を超える成長を遂げ、過去最高の結果を収めました。この成果は、企業と個人を結びつけるオンライン人材マッチングビジネスの強化が寄与しており、ビジネス戦略が実を結んでいることを示しています。
決算では、売上高が17,113百万円(前年同期比 +29.5%)、売上総利益は7,846百万円(前年同期比 +27.7%)となり、EBITDAは1,741百万円(前年同期比 +22.6%)を記録しました。また、営業利益も1,340百万円(前年同期比 +16.2%)に達しています。これらの数値は、すべて過去最高を更新するものであり、企業の成長を強く示唆しています。さらに、調整後営業利益は1,707百万円(前年同期比 +34.4%)となり、大幅な利益拡大も実現しました。
グループ全体の成長
現在、クラウドワークスのプラットフォームには672.2万人のクラウドワーカーが登録しており、クライアント数は100.6万社に達しています。毎年、オーガニックに新たに80万人のワーカーと7万社のクライアントが登録されており、国内最大級の人材プラットフォームとしての地位を確立しています。この豊富な人材データベースと、M&Aを通じて得たDXに関する知見を駆使して、企業のDX推進を支援しています。
日本国内のDX市場は2030年には約31兆円に達すると予測されており、クラウドワークスはその市場へ積極的に参画する計画です。特に、DX市場の拡大は今後6年で45%の成長が見込まれており、この波に乗ることでさらなる利益を狙っています。
株主還元策の拡充
クラウドワークスでは、株主優待を拡充することも発表しています。2025年12月末までに300株以上を1年以上保有する株主には、追加でQUOカード1万円分を贈呈するとのこと。この追加優待により、2024年8月に発表された上場10周年記念優待および配当を合わせた総利回りは7.8%に達する見込みです。
2025年の業績予想
次に、2025年9月期の連結業績予想についても言及されています。売上高は22,247百万円(前年同期比 +30.0%)、売上総利益は9,808百万円(前年同期比 +25.0%)、EBITDAは2,351百万円(前年同期比 +35.0%)、営業利益は1,608百万円(前年同期比 +20.0%)を目指しているとのことです。また、同社は中長期的な売上総利益の年平均成長率20%以上を達成することを目標にしているため、今後の成長に向けた意気込みが垣間見えます。
企業のビジョンとミッション
クラウドワークスは、「個のためのインフラになる」というミッションを掲げ、「人とテクノロジーが調和する未来を創り、個の幸せと社会の発展に貢献する」ことをビジョンに掲げています。2023年5月には、中期経営計画「YOSHIDA300」を発表し、売上高300億円、EBITDA25億円、営業利益成長率+10%以上/年を早期に達成する方針です。
最後に
企業の成長は、個々の内外の環境に左右されることが多い中、クラウドワークスはしっかりとした戦略を持ち、確固たる成長を示しています。将来的な成長にどのように寄与するのか、業界全体が注目を寄せています。