最新IoTプラットフォーム「BizStack」が国交省のNETIS登録
MODE, Inc.による統合IoTプラットフォーム「BizStack」とそのアシスタント機能「BizStack Assistant」が、国土交通省の新技術情報提供システム(NETIS)に登録されました。この登記は、建設業界やインフラ管理分野において、デジタル変革を加速することを目的としています。今回は、その仕組みやビジュアルを使ったデータ管理の革新についてご紹介します。
「BizStack」と「BizStack Assistant」の概要
「BizStack」と「BizStack Assistant」は、IoT技術と生成AIを組み合わせたデータ管理・解析システムです。このプラットフォームは、センサーやIoT機器から得られる膨大なデータを管理し、リアルタイムに可視化・共有することを可能にします。この方式により、作業員は遠隔地からでも現場の状況を把握できるのです。
「BizStack」自体は、さまざまな場所に設置されたセンサーのデータをクラウドに集約し、カスタム可能なダッシュボードを用いて現場の状況を示します。一方、「BizStack Assistant」は、生成AIを使って自然言語での質疑応答を行い、作業員がデータの確認やアラートを即座に得られる環境を提供します。
従来技術との違い
従来、現場のデータ管理は主に人力に依存していました。現場作業員が定期的に巡回し、状況を確認するために多くの時間を使っていたため、効率は低く、特に広範囲な現場では重大な問題でした。また、一部ではセンサーを使ったデータ収集が行われていましたが、これらは主に個別に管理されており、データのリアルタイム送信やクラウド集約には限界がありました。さらに、モニタリングシステムについても、特定の場所でのみ機能することが一般的で、作業員は常にその場にいる必要がありました。
期待される効果と未来
「BizStack」がNETISに登録されたことにより、その導入は加速される見込みです。特に公共事業におけるIoT技術の採用が進むことで、業務の効率化や安全性の向上が期待されています。この技術は建設現場における作業効率を大幅に改善し、さらなるコスト削減を実現できます。
BizStackの特徴
1.
多様なセンサーとデータ収集:様々なメーカーのセンサーと接続できるため、現場のニーズに合わせたデータ収集が可能です。
2.
高度なデータ分析:時系列データベースを駆使して、取得したデータをリアルタイムで分析し、可視化に結びつけます。
3.
生成AIアシスタント機能:自然言語を用いたデータへのアクセスが可能で、業務の迅速化に寄与します。
実際の事例紹介
MODEはすでに多くの建設会社に「BizStack」を導入しています。例えば、西松建設では、トンネル内の排水ポンプの状況をクラウドで監視することで無人化に成功し、作業員の負担を大幅に軽減しました。
また、戸田建設では排水ポンプのアラート機能を用いて、即座に異常を検知し、遠隔からの業務効率化を実現。これにより、現場の確認作業の負荷も軽減されました。
さらに、前田建設工業では、データの一元管理を可能にし、作業量を50%以上削減。同社は、更なる業務の効率化や負担軽減も目指しています。
MODEとは
MODEはシリコンバレーに本社を置くスタートアップで、現場のDXを推進する「BizStack」を提供しています。多業界における現場データ活用を進め、ビジネスの変革を目指しています。今後もさらなる技術革新が期待される中、「BizStack」は業界におけるデジタル化の進展に寄与することでしょう。