記者会見のお知らせ
2月19日水曜日に、国際人権NGOヒューマンライツ・ナウ(HRN)は、ミャンマーの労働運動のリーダーであるMyo Myo Aye氏を日本に迎え、記者会見を開くことを発表しました。この会見は、日系アパレル企業の海外工場における労働者の人権侵害の実態を訴える場となります。
アパレル業界と人権問題
近年のファストファッションの流行により、多くのアパレル企業が生産コストの削減を求めて、東南アジアにも工場を設けています。しかし、こうした国々では、労働者の権利がしばしば軽視されており、団結権や団体交渉権が制限されることが珍しくありません。特にミャンマーでは状況がさらに深刻で、労働者の声が届きにくくなっています。
ミャンマーの婦人服大手、ハニーズホールディングスのミャンマー子会社であるHoneys Garment Industry Limited(HGIL社)では、2017年に生産目標に抗議した448人の労働者が解雇されました。この抗議に関与したMyo Myo Aye氏は、運動の影響で同社から約18億チャット(約1億3000万円)の損害賠償を求める訴訟を起こされ、訴訟が取り下げられるまで、法廷闘争を続けていました。
国際基準の遵守
労働者の団結権・団体交渉権は、国際的に認められた基本的人権です。国連が定めた「ビジネスと人権に関する指導原則」においては、企業には国内法だけでなく、国際基準を遵守する責任が求められています。HRNは、解雇された労働者やMyo Myo Aye氏に対して適切な是正措置を講じるよう、ハニーズ側に強く促しています。
会見の内容と意義
この記者会見では、Myo Myo Aye氏がミャンマーにおける労働組合の弾圧や労働者搾取の現状について語ります。さらに、これらの問題を解決するために、企業や日本政府、一般消費者が何をするべきかを考える良い機会となるでしょう。また、身近な衣料品の背後で起きている人権侵害について、多くの人に関心を持ってもらうための努力が求められています。
会見の詳細は以下の通りです。
- - 日時:2月19日(水) 午後3時30分より
- - 場所:厚生労働省会見室(オンライン有り)
- - 出席者:Myo Myo Aye(ミャンマー連帯労働組合幹部)、伊藤和子(弁護士、HRN副理事長)、Roy Ngerng(国際NGO「クリーンクローズキャンペーン」 東アジア地域緊急要請コーディネーター)
厚労省記者クラブに未加盟の報道機関やフリーランス記者、オンライン参加希望の方は、2月18日正午までにHRN事務局までご連絡ください。
連絡先
Email:
[email protected]
私たちは、ミャンマーの労働者の権利擁護のために、多くの取材と報道が行われることを期待しています。