JAXAベンチャー「天地人」が「日本DX大賞」サステナビリティ部門で優秀賞を受賞！衛星データ活用で水道管漏水リスク評価を革新

JAXAベンチャー「天地人」が「日本DX大賞」で優秀賞を受賞！衛星データ活用で水道管漏水リスク評価を革新

JAXAベンチャーの株式会社天地人が、2023年4月から提供を開始した衛星データ活用による漏水リスク評価管理業務システム「天地人コンパス宇宙水道局」が、2024年度の「日本DX大賞」サステナビリティトランスフォーメーション部門で「優秀賞」を受賞しました。

「日本DX大賞」は、デジタルトランスフォーメーション（DX）を推進する企業や団体を表彰するもので、総務省、経済産業省、デジタル庁などから後援を受けています。2024年度は132件の応募の中から厳正な審査が行われ、ファイナリストが選出されました。

「天地人コンパス宇宙水道局」は、天地人が開発した水道管の漏水リスク管理システムです。2024年6月現在、東京都や福島市、札幌市、前橋市、青森市など15自治体に採用されています。

衛星データとAIで漏水リスクを可視化

同システムは、地球観測衛星が観測したデータ（宇宙ビッグデータ）と、水道事業者が保有する水道管路情報、漏水履歴、オープンデータなどを組み合わせ、AI（機械学習）で解析することで、約100m四方の地区ごとに漏水リスクを評価します。

これにより、水道事業者は以下の効果が期待できます。

効率的・効果的な水道管のメンテナンス
有収率の向上
漏水リスクの早期発見
将来のメンテナンス計画の参考情報

導入コストの低さと業務効率化が評価

「天地人コンパス宇宙水道局」は、以下の点が評価され、今回の受賞に繋がりました。

導入コストが低いこと
紙ベースの業務が依然多く残る自治体向けのサービスであること
貴重な水資源保護に貢献できること

社会課題解決への貢献

株式会社天地人 COO 百束泰俊氏は、「法定耐用年数40年を超える水道管の総延長距離は16万キロにも及ぶと言われています。この重大な社会課題に挑む天地人の意気込みと、『天地人コンパス宇宙水道局』を導入いただくことでもたらされる業務変革（DX）効果をご評価いただいたことを嬉しく思います。今後もお客様とともにサステナブルな未来を作るため、歩みを進めてまいります。」とコメントしています。

自治体職員向けセミナー開催

天地人は、6月27日（木）に自治体職員向けプライベートセミナーを開催します。セミナーでは、「人工衛星×水道ビッグデータ×AI戦略」をテーマに、「天地人コンパス」の活用事例が紹介されます。漏水調査や管路更新に関わる自治体職員の方は、ぜひ参加をご検討ください。

イベント名：～人工衛星×水道ビッグデータ～ AI時代の新しい管路維持・更新戦略とは？

日時：2024年6月27日（木）16:00~16:50
参加費：無料
会場：オンライン（Zoom）
対象：自治体職員さま

申し込みフォーム：https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLScqfu7q85PnNI9Erk0m9yUw5aaGBuA93dkCcSbgJqytv9dthg/viewform

株式会社天地人会社概要

会社名：株式会社天地人
所在地：東京都中央区日本橋１丁目4−1日本橋一丁目三井ビルディング5階
代表者：代表取締役櫻庭康人
事業内容：衛星データを使った土地評価コンサルティング
サイトURL：https://tenchijin.co.jp/
Twitter：https://twitter.com/tenchijin_pr
Linkedin：https://www.linkedin.com/company/tenchijin/

「天地人コンパス宇宙水道局」が示す、持続可能な社会への道

JAXAベンチャーの株式会社天地人が開発した「天地人コンパス宇宙水道局」は、衛星データとAIを駆使することで、水道管の漏水リスクを効率的に評価する画期的なシステムです。日本DX大賞のサステナビリティ部門で優秀賞を受賞したことは、同システムの革新性と社会への貢献度を高く評価された証と言えるでしょう。

「天地人コンパス宇宙水道局」は、単なる漏水対策システムにとどまらず、持続可能な社会の実現に貢献する可能性を秘めています。老朽化が進む水道管の維持管理は、深刻な社会課題であり、従来の対策ではコストや時間、人的リソースの不足が課題となっていました。

同システムは、衛星データという新たな情報源を活用することで、従来の調査手法では見つけることのできなかった漏水リスクを可視化し、効率的なメンテナンスを可能にします。これは、限られた資源を効果的に活用し、より持続可能な社会を実現するための重要な一歩と言えるでしょう。

さらに、「天地人コンパス宇宙水道局」は、水道事業者の業務効率化だけでなく、水資源の保全にも大きく貢献する可能性があります。漏水は、貴重な水資源の無駄遣いだけでなく、環境問題にも繋がります。同システムによって漏水を早期に発見し、迅速な対応が可能になれば、水資源の有効活用に繋がり、環境保護にも貢献できるでしょう。

今回の受賞は、天地人の技術力と社会課題解決への強い意志を示すものであり、今後の更なる発展が期待されます。「天地人コンパス宇宙水道局」が、日本の社会インフラの維持管理に革新をもたらし、持続可能な社会の実現に貢献することを期待しています。