株式会社明治が新たに、「明治北海道風味ヨーグルトシリーズ」を2024年8月16日に中国で発売することを発表しました。この新商品は、北海道十勝地方の新鮮な生乳から生まれた独自の乳酸菌「十勝ミルク乳酸菌TM96」を使用しており、自然なミルクの味わいを大切にしたドリンクヨーグルトです。
発売されるのは、「原味」と「メロン味」の二つ。いずれも180gの容量で、販売価格は9.9元(税込)です。特に「メロン味」は、中国市場向けに開発されており、地元の好みに寄り添った新しいフレーバーとしての期待が寄せられています。パッケージデザインは、北海道の美しい自然を反映し、白を基色にして雪国の風景を描いています。これは、商品がもたらす新鮮で質の高いイメージを強調しているのです。
現在、中国のヨーグルト市場は急成長を見せています。その理由の一つは、消費者の健康志向の高まりです。特にドリンクタイプのヨーグルトは人気が高く、株式会社明治はこの流れに乗り、認知度を向上させ、ヨーグルトの需要を刺激することを目指しています。実際に、こちらの乳酸菌は酸味が控えめなため、誰でも楽しめる滑らかな味わいに仕上がっており、味覚のひとつの選択肢として新しい価値を提供しています。
実は「十勝ミルク乳酸菌TM96」は日本国内でも多くの支持を集めており、1995年から続くロングセラーブランド「明治北海道十勝ミルクきわだつヨーグルト」にも使用されています。こうした背景から、明治は中国においても独自の美味しさと健康効果を伝えたいと考えています。
さらに、明治は「明治グループ2026ビジョン」の一環として、海外市場での成長を重要視しています。2026年度には、海外売上高比率を10%以上にすることを目標としており、特に中国市場はその成長の主なエリアとして設定されています。牛乳やヨーグルトだけではなく、アイスクリームや菓子類など多様な商品を展開し、現地の嗜好に合った商品開発を進めています。
そして、2024年6月には「明治北海道風味ヨーグルト150g(食べるタイプ)」も発売予定です。この商品も十勝産生乳から誕生した乳酸菌を使用し、新鮮でユニークな体験を消費者に提供します。
明治は、中国における事業の一環として商品開発センターも設立しました。これにより、各種事業の開発機能を集約し、高速で市場の変化に対応した商品を生み出す体制を整えています。こうした取り組みは、健康的でおいしい食品を求める中国の消費者にとって、選択肢の幅を広げるものとなるでしょう。
新たに展開される「明治北海道風味ヨーグルト」は、北海道の品質と味わいをそのまま中国に届ける商品として、大きな注目を集めると共に、健康志向の消費者たちの期待に応えるものとなるでしょう。