フランスを代表するシャンパーニュ『ニコラ・フィアット』の魅力とは
フランスのシャンパーニュブランド『ニコラ・フィアット』が、最高醸造責任者ギョーム・ロフィアンを迎えたテイスティングセミナーを東京と福岡で開催しました。このイベントでは、業界のプロ向けに新しいヴィンテージが初めてお披露目され、シャンパーニュの魅力を深く理解する貴重な機会となりました。
ギョーム・ロフィアンの来日
ギョーム・ロフィアンは2014年にニコラ・フィアットに入社し、2017年から最高醸造責任者としてその地位を務めています。今回の来日は東京に続いて福岡においても行われ、ニコラ・フィアットの独自のテイスティングを体験するチャンスが提供されました。フランスの飲食業界に対して重要な役割を果たすギョームにとって、日本市場の影響力は非常に大きいといえます。
テイスティングセミナーの詳細
東京と福岡ではそれぞれ50名限定のセミナーが実施され、特に注目されたのは新しいヴィンテージ、2009年のパルムドール・ブリュットです。これは業界のプロフェッショナル向けに世界で初めて紹介されたもので、2008年との違いを詳細に解説しました。ギョームは「2009年は長期熟成に適しているため、他のメゾンが先にリリースする中で、ニコラ・フィアットはその順番を守りました。」と述べており、新たな素材の魅力を強調しています。2025年以降、日本での販売が予定されています。
また福岡では、フランスでの生産者の技術向上を目指した“3種の胡椒とのペアリング”を交えた試飲会も開催され、参加者たちは新たな味わいに驚きを隠せませんでした。ギョームは「日本は非常に重要なマーケット。質疑応答を通じて多くの意味ある質問を受け、大変興味深い時間を過ごしました。」とも語っています。
クロノテークのセミナー
さらに、特別企画としてソムリエやジャーナリスト向けに20年瓶内熟成されたシャンパーニュ『クロノテーク』をテーマにしたセミナーも行われました。このシャンパーニュは各ヴィンテージごとにドザージュが異なり、限られた本数しか生産されていないため、希少価値が高いです。現在、日本ではアマン東京のみで販売されているため、参加者たちは非常に価値ある体験といえるでしょう。
ギョームは『クロノテーク』について、「過去のパルムドールとは異なる解釈で、現代的なスタイルに調整しました。それぞれのヴィンテージが持つ特性を生かした組み合わせが魅力です。」と詳しく説明しました。
ミシュラン一つ星レストランとのコラボ
また、ミシュラン一つ星レストラン「ラチュレ」では、メディア向けにテイスティングセッションが開催されました。生産者と密接な関係を持つラチュレは、シャンパーニュとの素晴らしいペアリングを実現しました。特に注目されたのはオーガニックシャンパーニュで、農家との協力によって優れたブドウを仕入れ、環境問題にも積極的に取り組んでいます。
環境意識の高いブランド
ニコラ・フィアットは設立から高品質なシャンパーニュを供給してきた実績があり、特に協同組合との関係の深さがその成長を後押ししています。5000を超える農家と連携し、持続可能なブドウ栽培を目指す取り組みが進められています。また、90ヘクタール以上でオーガニックブドウを栽培し、環境認証も受けています。これにより、今後ますます期待されるブランドと言えるでしょう。
まとめ
ニコラ・フィアットのシャンパーニュが日本市場において、ますます注目されることは間違いありません。ギョーム・ロフィアンの情熱と革新的な姿勢は、さらなる成長への道を切り開いています。これからのシャンパーニュの流行を見逃さないでください。