輝きを放つ新技術
OKI電線(株式会社沖電気工業の子会社)は、2023年10月に新たなロボットケーブル「ORP-SL105℃」を発表しました。この製品は、105℃に対応した細径・高屈曲仕様の産業用ケーブルであり、2026年4月1日からの出荷開始が予告されています。今後は、FA(ファクトリーオートメーション)やAI半導体製造装置など、グローバル市場での展開を見込んでおり、年間1億円の販売を目指しております。
工場のニーズに応える
ここ最近の工場内における高密度化や自動化の進展により、機器が発生する熱量が増加しています。そのため、従来の80℃定格品では対応できない高温環境で稼働する必要があるケースが増えています。「ORP-SLケーブルシリーズ」は、こうしたニーズに対応するために開発された製品です。
特に、AIロボットの小型化に伴う細径・高屈曲仕様が特徴で、従来の80℃定格品に比べて約20%細径化されています。柔軟性に優れた設計は、屈曲や擦動、捻回などあらゆる動きに対応でき、配線取り回しも容易です。これにより、スペースを最大限に活用できるため、ロボットやFA業界の様々な産業機器で高い評価を得ています。
高温環境への適応
新商品「ORP-SL 105℃」は、定格温度105℃に適合するUL規格(UL 758 AWM)に準拠しており、80℃では対応できなかった高温環境でも安全に使用することが可能です。また、従来品からの置き換えによるリスクが低減されているため、導入しやすい製品であるといえるでしょう。これらの特徴により、熱やスペース、配線取り回しに悩む現場での生産性向上が期待されております。
さらなる展望
OKI電線は今後も、ロボットやFA分野、そして先進産業向けの耐熱・耐久性に優れた環境配慮型ケーブルの提供を進めていく予定です。持続可能なものづくりを促進し、生産性向上や省エネを実現するためのソリューションを幅広く展開していく方針です。
実際に「ORP-SL105℃」は、2026年1月21日から23日に東京ビッグサイトで開催される「Factory Innovation Week 2026-ロボデックス」にも出展予定です。ブースではサンプルの展示や専門家による個別相談も行われるため、興味のある方はぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。
用語解説
- - PFAS: 有機フッ素化合物の総称で、耐熱性や耐薬品性に優れていますが、環境中に蓄積しやすいため、規制が強化されています。
- - 工場の高密度化: 限られたスペースに効率よく設備を配置し、生産能力を高めることを指します。
- - プロセスの自動化: 人の手作業を機械やデジタル技術に置き換えることで、効率的な処理を実現します。
- - 屈曲・摺動・捻回: 各種の動作におけるケーブルの柔軟性を示す用語です。
新時代の産業用ケーブルとして期待される「ORP-SL105℃」。今後の市場展開にぜひご注目ください。