馬耕による無農薬酒米が生んだ新たな日本酒『田人馬』の魅力とは

無農薬栽培から生まれた酒『田人馬』

2021年6月7日、新潟県の三馬力社から新たなテロワール日本酒「田人馬」が発売されました。この革新的な日本酒は、馬耕によって耕された無農薬の酒米から作られており、地域の特性を最大限に生かしています。

三馬力社の理念と使命

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『田人馬』を生み出す会社、株式会社三馬力社は2020年に設立されました。代表の岩間敬氏は、馬とともに農林業の新しい価値を創出したいと願い、馬搬や馬耕の技術を広める活動に取り組んでいます。岩間氏は、馬搬技術の第一人者として知られ、全国で技術指導や普及啓発を行っています。また、国際貢献にも積極的で、特に西アフリカでの馬耕指導に力を入れています。

馬耕が育む特別な酒米

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「田人馬」に使用されている酒米は、無農薬で丁寧に育てられた五百万石100%です。この酒米が持つ特性を最大限に引き出すため、津南醸造は精米歩合50%という高精製で仕上げています。この取り組みにより、山間の自然な風景を感じさせる美しい味わいが実現しました。

銀賞受賞の快挙

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「田人馬白」は、世界最大規模のワイン品評会である「IWC2021」のSAKE部門で銀賞を受賞するという素晴らしい成果を収めました。この名誉ある受賞は、酒造りの過程における細心の注意と情熱の証です。津南醸造の杜氏、滝沢昌哉氏も「香りが華やかで、甘味や酸味のバランスが絶妙」と手応えを語ります。

一方で、別のラインである「田人馬黒」は、長年の歴史を持つ京都の招徳酒造によって生み出されました。生酛造りで醸されたこの日本酒は、米本来の風味と自然の魅力を生かしつつ、長期熟成によりさらなる深みを増していくことが期待されています。