天然林と地域活性化
2023-10-01 11:29:45
広葉樹天然林と地域活性化の連携:あわえと四国の右下木の会社が共同事業を開始
広葉樹天然林と地域活性化の連携:新たな取り組み
日本の森林面積の約半分を占める広葉樹天然林。かつては薪炭や肥料として活用されていましたが、燃料革命などによりその価値は低下し、林業従事者の減少や過疎化が問題となっています。放置された広葉樹は、大径化し、林床への光が不足することで、天然更新が阻害され、病害や風倒木などの災害リスクも高まっています。
こうした課題に対し、徳島県南部で独自の循環型林業「樵木林業」を展開する株式会社四国の右下木の会社と、地域振興支援事業を手掛ける株式会社あわえが、資本業務提携を行い、共同で新たな取り組みを開始しました。
徳島県南部をモデルに、全国へ展開
四国の右下木の会社は、古くから薪炭の供給地として栄えた徳島県南部で、照葉樹の萌芽力を活かした「樵木林業」という独自の技法を駆使し、備長炭や薪の製造販売、森林観光などを展開してきました。この地域で培った経験とノウハウを活かし、全国の中山間地域への展開を目指します。
今回の共同事業では、以下の様な取り組みが予定されています。
中山間自治体向けコンサルティング:広葉樹天然林を活用した産業創出や地域振興策のコンサルティング、プランニング支援を行います。
循環型林業の推進:「樵木林業」の技術指導を行い、持続可能な林業モデルを構築します。
高級備長炭の製造:都市部からの移住者も雇用し、高品質な備長炭の製造を行います。
地域特産品の販売:ふるさと納税などを活用し、地域特産品としての販売促進を行います。
地域活性化の期待
この共同事業は、単なる林業の活性化にとどまりません。地域住民の雇用創出、観光客誘致、そして、持続可能な地域社会の構築を目指した、包括的な地域活性化戦略です。
特に、近年注目されているサステナブルな取り組みとして、CO2削減効果や生物多様性の保全にも貢献する事が期待されます。また、都市部からの移住者を積極的に受け入れることで、地域への新たな活力注入も見込めます。
株式会社あわえの地域振興支援ノウハウと、株式会社四国の右下木の会社の循環型林業技術が融合することで、全国の中山間地域において、新たな地域活性化モデルの構築に繋がる可能性を秘めています。
関係者からのコメント
株式会社あわえ 代表取締役社長 吉田 基晴氏
「今回の共同事業を通じて、全国の中山間地域における広葉樹天然林の有効活用と、地域経済の活性化に貢献したいと考えています。」
株式会社四国の右下木の会社 代表取締役社長 吉田 基晴氏
「長年培ってきた『樵木林業』の技術と、あわえの地域振興ノウハウを組み合わせることで、より効果的な地域活性化を実現できると確信しています。」
今後の展開
今後、両社は、具体的な事業計画を策定し、関係機関との連携を強化しながら、事業を推進していく予定です。この取り組みが、日本の森林問題の解決と、地方創生に大きく貢献することが期待されています。
会社情報
- 会社名
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株式会社四国の右下木の会社
- 住所
- 海部郡美波町奥河内字弁財天54-5
- 電話番号
-
0884-70-5831