ブラックフライデー人気急上昇!2024年予定数は5年前の4倍超!
近年、日本でも急速に浸透しつつあるブラックフライデー。その人気度を、カレンダーアプリ「TimeTree」のデータから分析した興味深いレポートが発表されました。
TimeTree未来総合研究所が公開した「未来データレポート 2024年11月版」によると、2024年のブラックフライデー関連予定数は、2019年の4倍以上に増加。特に2023年と比較しても約2倍もの増加を見せており、その勢いが伺えます。
若年層を中心に拡大するブラックフライデー
年代別に見ると、30代、20代と若い世代での予定登録が多いという結果に。これは、消費の中心層が若い世代に移り変わっていることや、SNSなどを介した情報拡散の影響が考えられます。また、近年では6月にも「夏のブラックフライデー」を開催する動きも見られ、セール時期も拡大傾向にあります。
ECサイトだけでなく、実店舗でも盛り上がり
ECサイトでの盛り上がりは顕著で、Amazonや楽天市場では、ブラックフライデーの11月下旬に年間で最も多くの予定が登録されているとのこと。これは、ブラックフライデーが一大セールイベントとして認知され、消費者の購買行動に大きな影響を与えていることを示しています。
さらに、日本で初めてブラックフライデーを導入したと言われる「トイザらス」のデータも分析されました。その結果、クリスマスシーズンを上回る勢いで、ブラックフライデーシーズンの予定登録数が最も多くなっていました。おもちゃや子供用品の需要を捉え、戦略的にブラックフライデーを活用していることがわかります。
円安・物価高騰も背景に?
TimeTree未来総研所長である深川泰斗氏は、2021年頃からコロナ禍の巣ごもり需要を機にブラックフライデーの予定登録数が伸び始めたと分析。さらに、2024年は円安や物価高騰の影響も大きく、予定数の増加に繋がったと推測しています。
ブラックフライデーの未来
現状、日本のブラックフライデーはECサイト中心ですが、今後、アメリカのように実店舗でのセール開催も増加する可能性があります。年末年始セールと並ぶ、一大消費イベントとしての地位を確立しつつあると言えるでしょう。
TimeTreeについて
TimeTreeは、世界中で6000万人以上のユーザーを擁するカレンダーシェアアプリです。家族や友人、職場など、複数人での予定共有を容易にすることで、多くのユーザーの生活を支えています。今回の調査では、その膨大な予定データが、社会トレンドを読み解く上で貴重なデータ資源として活用されていることがわかります。
まとめ
TimeTreeの調査から、ブラックフライデーが日本社会にしっかりと根付き、消費者の購買行動に大きな影響を与えていることが明らかになりました。今後、ますますその勢いは増していくことが予想され、小売業界にとっても重要なイベントとなるでしょう。