アブダビでの新たな探鉱事業開始、日阿関係強化に寄与
アブダビ首長国における新規探鉱事業の開発開始
アラブ首長国連邦のアブダビ首長国で、新たな探鉱事業の開発フェーズに移行することが発表されました。この事業は、JODCO Exploration Limited(以下、「JODCO Exploration」)が主導し、INPEXと日本の資源エネルギー庁であるJOGMECが共同で出資しています。これはアブダビのOnshore Block 4探鉱事業で、日本が海外のエネルギー資源にアクセスすることを目指したプロジェクトです。
開発の背景と進捗
このOnshore Block 4は、2018年にアブダビで初めて実施された探鉱鉱区公開ラウンドにおいて入札で選ばれたものです。2025年6月には、アブダビ最高財務経済評議会とアブダビ国営石油会社(ADNOC)との間で生産利権協定を結ぶ予定です。この合意は、本事業の進行において非常に重要なステップとなります。
JOGMECは、2021年にこの探鉱事業への出資を決定し、これまでの支援を続けています。実は、JOGMECは1973年からADNOCとの関係を築いており、2015年にはJODCO Onshore Limitedによるアブダビ陸上油田権益の獲得に関しても、資金支援や技術協力を行ってきました。この間に、日本とアラブ首長国連邦との間での信頼関係が深まってきました。
期待される成果
本探鉱プロジェクトには、日本の原油の安定供給に寄与することが期待されています。現在の世界情勢においては、エネルギー資源の確保がますます重要な課題となっています。日本がアラブ首長国連邦から原油を確実に供給受けられるようにすることで、国内経済やエネルギー政策に大きな効果をもたらすでしょう。
また、このプロジェクトは日本とアラブ首長国連邦の二国間関係の強化にもつながるとされています。これにより、両国は経済的な結びつきを一層深め、共同でさまざまなプログラムの推進に取り組むことができるでしょう。このような努力によって、今後の協力関係がさらに強化されることが期待されています。
権益保有比率
この事業の権益保有比率は、ADNOCが60%、JODCO Exploration Limitedが40%を保有する形となっています。これからの探鉱活動において、両者がどのように連携し、成果を上げていくのかが注目されます。また、探鉱事業の成功は、アラブ首長国連邦国内の経済にもプラスの影響を与えると考えられています。
結論
アブダビ首長国でのこの探鉱事業は、多くの可能性を秘めたプロジェクトです。JOGMECのサポートを受け、今後の展開がどのように進むのか、さらなる詳細が待たれます。日本とアラブ首長国連邦の建設的な関係築き、エネルギーセキュリティの強化に寄与するこの事業に、期待が寄せられています。
会社情報
- 会社名
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JOGMEC
- 住所
- 東京都港区虎ノ門2-10-1虎ノ門ツインビルディング
- 電話番号
-
03-6758-8106