国内初!出光興産のクリーンアンモニアパイプラインFEED業務
2023年3月、JFEエンジニアリング株式会社が出光興産株式会社からクリーンアンモニアパイプラインのFEED(基本設計)業務を受注しました。このプロジェクトは国内初となるクリーンアンモニアのパイプライン敷設に関する取り組みであり、2050年のカーボンニュートラル実現に向けた重要な一歩となります。
出光興産は、2030年までに周南コンビナートにて年間100万トン以上のカーボンフリーアンモニアを供給する体制を築くことを目指しています。これを実現するために、出光興産は周南コンビナート内の各社と連携し、火力発電において燃料を石炭からアンモニアへと転換する検討を進めています。これは、国内のコンビナートにおけるアンモニア供給のサプライチェーン構築を目的としており、先行事例として他の地域への展開も期待されています。
プロジェクトの詳細
JFEエンジニアリングは、出光興産の徳山事業所から臨海地区を経由し、株式会社トクヤマの東工場に至るおよそ10キロメートルのクリーンアンモニアパイプライン敷設に関する業務を行います。この取り組みは、2022年度に実施されたフィージビリティスタディ(FS)と2023年度のプレFEED業務に続くものであり、クリーンアンモニアパイプラインの建設において豊富な経験と最先端の技術を駆使して取り組んでいます。
出光興産は、このプロジェクトを通して、将来的には他地域のコンビナートでも同様の取り組みが実施されることを見込んでおり、さらなるカーボンフリー社会の実現を目指しています。
JFEエンジニアリングの役割
JFEエンジニアリング株式会社は、これまでに蓄積してきた経験を活かし、クリーンアンモニアのパイプラインを敷設することで、持続可能な社会の実現には欠かせない役割を果たすことになります。また、パイプラインの建設だけでなく、アンモニア、水素、CCU/CCUS、蓄電池、再生可能エネルギー発電に関するプラントの建設にも積極的に取り組んでいます。
これらの活動を通じて、2050年にはカーボンニュートラルを実現するための道筋を明確にし、持続可能な成長を目指していきます。
結論
出光興産とJFEエンジニアリングの強力な連携は、新たなクリーンエネルギーのフロンティアを切り開くものとなるでしょう。日本のエネルギー政策に対する重要な影響を持つこのプロジェクトは、今後の動向が注目です。クリーンアンモニアの供給体制の確立は、より持続可能な未来をどのように切り拓くのか、私たちの社会に与える影響が大いに期待されます。