データセンターが支えるデジタルインフラ
現代社会において、エクイニクスのハイパフォーマンスIBX®データセンターは、デジタルエコシステムの中枢を担い、企業のコンピューティング、ストレージ、ネットワーク機器を収容しています。これにより、AI、マルチクラウド、デジタルトランスフォーメーションといった最先端技術を駆使する企業に不可欠な基盤を提供します。ただし、その硬派な外観からは、内部の複雑な技術が一般には理解されにくいかもしれません。
電力供給の仕組み
データセンターの主な機能の一つは、機器へ安定した電力を供給することです。サーバーやネットワーク機器は大量の電力を消費し、熱を発生させます。これを適切に管理するためには、電力供給とバックアップ設備が欠かせません。通常、データセンターは公共の電力供給から電力を得ていますが、自然災害等による停電のリスクも存在します。こうした事態に備えて、無停電電源装置(UPS)が設置されており、UPSはディーゼル発電機が起動するまでの間、必要な電力をバッテリーから供給します。これにより、稼働の継続が可能となります。
また、スイッチギアは電力供給の中心的役割を担い、各機器に安定した電力を供給します。さらに、電力分配ユニット(PDU)は、各部屋に電力を分配し、効率的にエネルギー管理が行われています。
データセンターの冷却技術
非常に多くの熱を発生させるデータセンターでは、機器の過熱を防ぐために最新の冷却技術が導入されています。空冷、液冷を組み合わせたシステムが一般的で、チラーは水を冷却して冷水配管を通じて各冷却ユニットに供給します。これにより、データセンター内の温度を最適に保つことが可能です。コンピュータルームエアハンドラー(CRAH)は、冷気を効果的に送り込む役割を果たし、タイルの隙間を通じて各キャビネットへ冷気を分配します。
最近では、クールアレイ技術などの新しい冷却手法も採用されており、これによって暖かい空気と冷たい空気を効果的に分けることが実現されています。
特にAIや高密度ラックに対応するための液冷は、直接液体を各コンポーネントに供給することで、熱伝達効率を大幅に向上させます。
屋上の役割
データセンターの屋上でもさまざまな設備が設置されています。冷却・換気設備のほか、太陽光パネルも見られます。特にパリのデータセンターでは、温室が設けられるなど、再生可能エネルギーの活用を推進しています。メルボルンのデータセンターでも同様に、屋上の太陽光パネルが地域の電力供給を補う役割を果たしています。
データセンターの重要性
今回のフォトツアーを通じて、データセンターがどれほどの技術を用いて運営されているかを理解していただけたことと思います。エクイニクスは、こうした複雑なインフラを通じて企業が持続可能な価値を生み出す手助けを行っています。興味がある方は、各地のデータセンターについての情報やロンドンのバーチャルツアーをぜひご覧ください。
エクイニクスについて
エクイニクス(Nasdaq:EQIX)は、グローバルなデジタルインフラ企業として、クライアントのビジネスに必要なプラットフォームを提供しています。信頼性の高いインフラを用いることで、競争優位性を強化する方法を模索する企業にとって、エクイニクスは重要なパートナーとなっています。デジタルサービスの迅速な立ち上げと持続可能性を支えることで、企業の成長を促進します。