大府市の認知症施策
2024-09-19 12:21:56

愛知県大府市が進める認知症施策全国展開とワークショップの詳細

愛知県大府市が推進する認知症施策



愛知県大府市が、認知症施策の先駆けとして「認知症ヘルプマーク」の全国展開を加速させています。この施策は、認知症患者やそのご家族が安心して生活できる社会を実現するための重要な一歩です。また、2024年1月に施行される認知症基本法を受けて、初めて迎える「認知症の日」(9月21日)に、認知症に関する実践型ワークショップ「認知症世界の歩き方」を開催することが発表されました。

認知症施策の歴史



大府市は、平成19年に認知症の市民が鉄道事故に遭遇したことをきっかけに、平成29年に全国初の認知症に関する基本条例「大府市認知症に対する不安のないまちづくり推進条例」を制定しました。この条例に基づき、市民、地域組織、事業者などと連携しながら、認知症の方が安心して暮らせる街づくりを進めています。

進められる「認知症ヘルプマーク」の全国展開



「認知症ヘルプマーク」の全国展開は、令和5年9月21日に開催された『認知症鉄道事故裁判~閉じ込めなければ、罪ですか?~』にて、高井隆一氏が大府市の岡村市長との対談の中で提案したことが契機となっています。市はこの提案を踏まえて、「ヘルプマーク」の全国展開を目指すことで、認知症への理解を促進し、共生社会の実現を図っていく考えです。

また、認知症ヘルプマークを身に着けた方が困っている時に援助を受けやすくするためのラバー素材のパスケースを、認知症の恐れがある市民に配布する予定です。配布は2024年9月下旬から、対象は全国の認知症患者やその疑いのある方です。

「認知症世界の歩き方」ワークショップの実施



9月21日の「認知症の日」に合わせ、この日には「認知症世界の歩き方」というワークショップも実施されます。このワークショップでは、NPO法人issue+designの稲垣美帆氏が講師を務め、認知症の方が生活している世界を体験し、対話を通じてその理解を深めることを目的としています。

具体的には、認知症についての知識を得るとともに、参加者がその生活環境を改善するための具体的なスキルを学ぶことができる貴重な機会となります。さらに、当日は認知症ヘルプマークの表彰式や認知症サポーター養成講座、《ものわすれなんでも相談室》も開催される予定で、多様なプログラムが組まれています。

デザイン選考の結果



全国普及を目指し、ヘルプマークのデザインについては広く一般から募集が行われ、293点の応募がありました。その中から、岐阜県不破郡の専門学生、牧野さくらさんのデザインが特賞に選ばれました。このデザインは、認知症への理解を促すだけでなく、地域のつながりも象徴しています。デザインには、黄色と白色が使われ、明るさや元気さを表現し、認知症の方々が地域の中で支え合う力を込めているとのことです。

最後に



大府市の取り組みは、認知症に対する正しい理解を広め、人々が共に支え合って生活できる社会を築くための大きな一歩だと言えるでしょう。これらの施策が全国的に広がることで、認知症の方々がより安心して暮らせる未来が開かれることを期待しています。


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