ライトニングネットワーク研究
2023-02-28 10:01:29

次世代送金システム「ビットコイン・ライトニングネットワーク」に関する共同研究の成果

送金システムの革新を目指して



最近、大阪工業大学と株式会社Next Finance Techは、ビットコインの送金を効率化する「ライトニングネットワーク」に関する共同研究を行いました。この研究は、ブロックチェーン技術を用いた新しい送金の仕組みを探求し、リアルタイムで低コストな決済を可能にすることを目的としています。

ライトニングネットワークとは



ライトニングネットワークは、ビットコインネットワークの外部で動作する送金システムです。このネットワークにより、ブロックチェーンに直接トランザクションを記録することなく、迅速かつ経済的な送金処理が実現します。送金者が受取人と直接接触できない場合でも、もともと存在するノードを介して送金経路を形成できます。これにより、ノード同士が連携し、安定したグローバルな決済ネットワークを提供します。

研究の目的



本共同研究では、送金経路としてライトニングノードを使用し、送金者と受領者のチャンネルを効果的に開設する手法について探求しました。具体的には、どのノードとチャンネルを開設すれば手数料収入が最大となるかに焦点を当てています。この実験の結果、手数料の設定方法やチャンネル開設の戦略が重要であることが示されました。

研究では、10から100のノード選択方法を用意し、各手法による送金の利用回数と手数料の計測を行いました。結果的に、ノード数が増加することで送金の回数や収益が向上することが明らかになりました。

シミュレーション実験



シミュレーション環境では、特定の条件下でライトニングネットワークをテストしました。具体的には、異なる数のノードを使用し、手数料の変動を観察しました。異なるノード選択方法ごとに課された結果は、ノード数の増加によって手数料収入が増加することを示しました。また、特定のノードがより高い収益を得るためのチャンネル戦略が存在することも確認されました。

研究の今後の展望



今回の研究を通じて得られた知見を元に、今後はより効率的なノード選択方法やルーティングの手法を開発する予定です。ネットワークの参加者の動きや実際のライトニングネットワークを模したシミュレーションの実施、さらには資金の振り分けを工夫する方法を探ることで、より実用的な送金システムを構築していきます。

論文情報



この研究成果は、「ライトニングネットワークにおける利益を向上するノード配置に関する研究」として、2022年12月に発表されました。著者の小島英春氏(大阪工業大学)と土田真也氏(Next Finance Tech)による共同研究の成果です。

企業概要



株式会社Next Finance Techは、東京都渋谷区に位置し、業務委託を含めて23名の人員を擁しています。法律や会計の専門家との連携を持ちながら、革新的な金融テクノロジーの開発に取り組んでいます。

お問い合わせ



さらなる詳細については、Next Finance Techの総務部までご連絡ください。

会社情報

会社名
株式会社Next Finance Tech
住所
東京都渋谷区神宮前2-12-1ウェールビール4階
電話番号

トピックス(IT)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。