NRIセキュアが耐量子計算機暗号への移行支援サービスを開始
NRIセキュアが新たに提供する耐量子計算機暗号移行支援サービス
最近、NRIセキュアテクノロジーズ株式会社は、企業や組織が従来の暗号技術から耐量子計算機暗号(PQC)への移行をスムーズかつ安全に推進するための新たな支援サービスをスタートしました。このサービスは、量子コンピュータの技術革新に伴う暗号技術の脅威に対応するため、特に重要な役割を果たします。
なぜ耐量子計算機暗号が必要なのか?
量子コンピュータの進化が速く進む中、従来の暗号技術が短期間で破られる危険性が高まっています。このため、新たな技術としてPQCが注目を集めています。米国の国家標準技術研究所(NIST)では、PQCの標準化が急ピッチで進められており、2030年代半ばにはこれに移行する方針が打ち出されています。日本でも政府機関によるPQCの導入を検討する動きが見られ、多くの業界や組織が今後PQCの採用を模索することが予測されています。
移行支援サービスの概要
NRIセキュアが提供するこのサービスは、以下の5つのステップを踏むことで、PQCへの移行を全力でサポートします。これにより、企業や組織はスムーズに新しい暗号技術へと移行できるように配慮されています。
ステップ1:移行支援キックオフ
最初のステップでは、PQCに関する最新情報を共有し、移行の目的や方針を明確にすることが重要です。また、移行を推進するための組織体制の構築に向けてのアドバイスも行います。
ステップ2:情報資産の棚卸し
PQCへ移行するための基礎となる情報資産の棚卸しが行われます。ここでは、各システムが扱う情報の重要性や保護期間、外部公開の状況等に基づき、移行の要否と優先度を分類します。
ステップ3:暗号技術の棚卸し
各種文書や関係者へのヒアリングを通じて、現行の暗号技術の使用状況を把握します。自動的に収集されたデータも活用し、利用されているプロトコルや暗号アルゴリズムの整理を行います。
ステップ4:移行優先度の評価
情報の重要度や保護期間に加え、現行の暗号方式の量子耐性、移行コストなどを考慮し、各システムにおける移行の必要性と優先度を評価します。
ステップ5:移行計画の策定支援
評価結果を基に、各システムや暗号技術に対するPQCへの対応方針を定め、具体的な移行計画の策定を支援します。
さらなるセキュリティ対策の重要性
NRIセキュアは、今後も多様な製品やサービスを通じて企業や組織の情報セキュリティ対策を助け、安全で安心な情報環境の実現を目指していく方針です。必要な情報や詳細については、公式ウェブサイトをご覧ください。
会社情報
- 会社名
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NRIセキュアテクノロジーズ株式会社
- 住所
- 東京都千代田区大手町1-7-2東京サンケイビル
- 電話番号
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