フルフラット座席を備える高速バスの安全性ガイドライン
国土交通省は、国内の高速バスにおいて、深夜移動のニーズに応えるため、フルフラット座席を備えた大型バスについての新たな安全ガイドラインを発表しました。このガイドラインには、フルフラット座席の導入を進めるために必要な安全対策や要件が整理されています。
フルフラット座席とは?
フルフラット座席とは、座席が完全にフラットな状態にリクライニング出来る座席です。深夜の長時間移動でも快適さを追求し、利用者のニーズに対応することが期待されています。しかし、快適さだけではなく、その安全性も重要なポイントとなります。
ガイドラインの概要
1. 座席の配置
ガイドラインによると、フルフラット座席はすべて前向きに配置されていることが求められています。この配置は、万が一の事故時にも、乗客の安全を確保するための基本的な条件と言えるでしょう。
2. 安全対策
- - 転落防止プレートと衝撃吸収材が必要です。これにより、座席からの転落を防止し、万が一の衝撃を和らげる役割を果たします。
- - また、保護部材の設置が義務付けられており、さらに強固な安全対策が施されています。
3. 座席ベルトの装備
安全性を高めるため、2点式座席ベルトが装備されなければなりません。これは、3点式座席ベルトが衝突時に乗客の頸部を圧迫するおそれがあるため、特に推奨されないとされています。2点式の使用によって、より安全に移動できるよう配慮されています。
安全性の向上を目指して
このガイドラインに基づいて開発が促進されることで、フルフラット座席を持つ高速バスの安全性が格段に向上することが期待されます。国土交通省は、乗客の快適性と安全性両方を兼ね備えた輸送サービスの提供を目指しています。
おわりに
フルフラット座席搭載の高速バスは、今後ますます普及が進むと思われます。それに伴い、このガイドラインに従った安全対策が徹底されなければなりません。安全を担保することが、利用者が安心して移動できる環境を築く第一歩となるでしょう。