アカデミア共催の「1stRound」、Muso Actionが第13回支援先に決定

持続可能な未来に向けたロボットの導入

Muso Action株式会社が、東京大学協創プラットフォーム開発株式会社が運営する「1stRound」の第13回支援先に選ばれました。これにより、同社はロボティクスを活用した新たな労働環境の構築に向けて、一層の推進を図ることができます。

Muso Actionのビジョンと強み

Muso Actionは、「賢さをロボットに、働く意義を人々に」というビジョンの下、2025年に設立されたロボットスタートアップ企業です。日本の物流、製造、小売分野では人手不足が深刻化しており、特に単純作業に対する依存が課題となっています。そこで、Muso Actionは最新のロボット基盤モデルであるVision-Language-Actionモデル（VLA）と力制御技術を組み合わせた「汎用ロボットワーカー」を開発しました。

このロボットは、自律的かつ安全に軽作業を代替できる能力を持ち、人々がより創造的な仕事に集中できる社会の実現を目指しています。特に、バイラテラル制御技術を基盤とした独自のモーション制御を活かし、「多様な対象物の把持」や「複雑な作業環境への適応」を実現しています。

今後の取り組み

Muso Actionは、物流倉庫でのピッキングや仕分け業務を皮切りに、2026年までに「汎用ロボットワーカー」を社会に浸透させる計画です。「1stRound」からの総合的な支援を受けることで、Muso Actionは目指す社会の実現に向けて加速することが期待されています。

1stRoundの意義と過去の成功

「1stRound」は、国内最大規模のアカデミア共催プログラムであり、優れた技術やアイデアを事業化するための多面的な支援を行っています。過去9年間で採択されたチームの資金調達成功率は約90%にも上り、シャープなビジネスモデルを持つスタートアップの育成に寄与しています。支援内容には資金提供だけでなく、業界の専門家によるハンズオン支援や、コーポレートパートナーとの連携も含まれています。

「1stRound」による支援を受けることで、Muso Actionはより広範な市場に向けた展開を進めることが可能となります。将来的には物流、製造、さらには小売や家庭用市場にまで応用を広げる戦略を立てています。